【イナクロ】黒狼の娘は… (ページ24)

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第22話ページ24

「それって…
京介兄様からサッカーを奪う為に
エルドラドが仕掛けたというわけですか…」

「そして、それに成功したのだろうけど奴らは俺の前に現れた。

俺からサッカーを奪おうとしてね、」

「なっ、優一兄様からさえも…！」

咲美は怒りを抑える為に、
手を強く握り締める。

「うむ…新たな時空の中で
君は多くのサッカー少年たちに
大きな影響を及ぼしたわけだ。

それで狙われた。」

「けどね、
こうして俺がサッカーが出来て
時空を越えてここに来られたのは、

ある人に助けて貰ったからだよ。

名前は言わなかったけど

“君たちのような
サッカーを愛する者を支援している”

っと言っていた。」

「サッカーを愛する者を…」

「支援している…」

「その人は
俺を助けてくれただけじゃなく、
このタイムブレスレットをくれた。」

彼の手首には
不思議なブレスレットが装着されていてそれが優一をここまで連れてきてくれたのだ。

「よく解んないけど…
サッカーを守るために戦ってるって事だよな？」

「要約すると、そうですね。」

「なら、俺も戦うぞ！」

円堂がそう言うと
隣にいた木野が止める。

「円堂くんがやらなきゃいけない事は
サッカー部を創る事よ？

それがサッカーを
守るって事なんじゃない？」

「はい！そうです！
円堂さんがサッカー部を創ったら、
サッカーが喜びます！」

「…お前、面白い奴だな！」

「さぁ諸君！
この感動を胸に抱き、
いざ元の時代に戻るべし！」

ワンバダが立ち上がると、
松風も咲美も立ち上がった。