シャンクス-大きな愛で君を包もう-※三人称(リクエスト作品) ページ35
「よくやった‥‥‥若い海兵。お前の勇気ある数秒は良くか悪くか、世界の運命を大きく変えた」
血と火薬のにおいが漂う戦場に響いた凛とした声。
その声を聞いた瞬間、Aの目からは涙が溢れ出す。
「赤髪のシャンクスだっ！！」
周りにいた海兵達が驚きの声を上げる。
「この戦争を、終わらせに来た！」
ルフィに預けた麦わら帽子を持ちながらシャンクスは終戦を宣言する。
「シャンクスっ！」
戦闘によって傷付けた体を介せずAは彼に駆け寄る。
「久しぶり！」
「おおAじゃないか！ 大きくなったな」
シャンクスとAは10年ぶりの再会に喜ぶ。
だがAの表情には影が差していた。
「エースが‥‥‥っ」
「お前とルフィの兄貴だもんな。ツラいのも当たり前だ」
シャンクスは優しく微笑み麦わら帽子をAに被せる。
「この帽子をお前に預ける。しっかりとルフィに届けてくれ」
「‥‥‥っ！！」
かつてルフィに向けて放った言葉を聞いてAは目頭が熱くなり、涙が溢れ出す。
「泣いたって良いんだ。乗り越えろ」
シャンクスはAの涙を指で拭いながら、かつてのロジャーを思い出していた。
大切な人を失うのはとてもツラい事だ。
だがそれを乗り越えて人は強くなるんだと、シャンクスは優しく語り掛ける。
「うんっ、そうだねっ」
泣きながら笑顔を浮かべたAを愛おしく思うシャンクス。
そしておもむろに膝をかがめ、彼女の唇を奪った。
「え……？」
驚きで目を丸くしたAだったが、触れている温かさと感触に体が熱を帯びる。
「ほら、もう行け。ルフィを見失うぞ」
「あ……うん！ またね！」
唇を離したシャンクスに促されたAはルフィの元へと踵を返す。
シャンクスは小さくなる背中を見つめながら自分の頬を掻く。
「柄にもねェ事しちまったかな」
唇に残る柔らかな感触を楽しみつつ、シャンクスは自身の船へと戻って行った。-fin-
マルコ-意地悪な隊長-※三人称(リクエスト作品)→←ロー-隣にいるべきなのは-※一人称(リクエスト作品)
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神崎理人(プロフ) - FROM 13さん» めっちゃ好きと言って頂けて本当に良かったです！！期末テスト頑張ってください！ (2023年1月16日 8時) (
レス) id: c155f357ba (このIDを非表示/違反報告)
FROM 13 - これ見て期末テストがんばります‼ (2023年1月16日 6時) (レス) @page41 id: 7a02670e78 (このIDを非表示/違反報告)
FROM 13 - きゃあああああああああ❤!!!ありがとうございます‼めっちゃ好きでした‼ (2023年1月16日 6時) (レス) @page41 id: 7a02670e78 (このIDを非表示/違反報告)
神崎理人(プロフ) - FROM 13さん» お待たせいたしました…！久しぶりに書いたので、至らぬ点あるかと思いますが…気に入って頂ければ幸いです。 (2023年1月15日 22時) (レス) @page41 id: 5194b0739c (このIDを非表示/違反報告)
神崎理人(プロフ) - FROM 13さん» はじめまして！リクエストありがとうございます、大丈夫ですよ！少々お待ちください…！ (2023年1月15日 21時) (レス) @page40 id: 5194b0739c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎理人 | 作成日時：2020年7月8日 10時
