【オクタヴィネル寮・フロイド】-気分屋な彼に-※一人称(リクエスト作品) ページ45
※夢主さまside
「フロイド先輩、私と付き合ってください」
「良いよぉ」
この言葉で私とフロイド先輩の関係は始まった。
でも、アズール先輩とジェイド先輩は私たちの関係を心配していた。
「フロイドは貴方も知っている通り、気分屋ですからね」
「すぐに飽きて捨てられないか心配なんですよ」
彼らの言う事は最もだった。
フロイド先輩はかなりの気分屋だ。
色々なものに興味を示すけど、飽きることの方が早い。
自分の気に入らない事が起こると、すぐに機嫌が悪くなったり。
でも、それを踏まえた上で私は彼を選んだのだ。
だから少しの間だけ、フロイド先輩を自分のモノだって主張したいんだ……。
「私なら大丈夫です」
アズール先輩とジェイド先輩に頭を下げると、私はVIPルームを出る。
「ばあ♡」
物陰からフロイド先輩が顔を出してきた。
「び……っくりしたぁ」
私はバクバクと鳴り響く心臓を押さえつつ、フロイド先輩を見る。
「小エビちゃん。ちょっと来てぇ」
ニコっと微笑んだフロイド先輩は、私の手を引いて歩き出した。
着いた場所はフロイド先輩の部屋だった。
「あの、先輩? きゃあっ!」
ガチャンと鍵を閉める音が聞こえたと思ったら、フロイド先輩に腕を引かれベッドに放り投げられる。
何事かと思い体を起こそうとするけど、それよりも先にフロイド先輩が覆いかぶさってくる。
「アズールとジェイドとなに話してたのぉ?」
その声に私の背中に悪寒が走る。
別に低い声だったわけじゃない。
いつもの、機嫌がいい時の声だ。
それなのに……どうして。
「フロイド先輩が、気分屋だという話を」
「ふ〜ん、そっかぁ。まぁ全部聞いてたし、知ってるけど」
「え? ん……」
聞き返そうとした口を、フロイド先輩に塞がられる。
彼の唇が触れていて……力が抜けていく。
「安心して? オレ、小エビちゃんの事は絶対に捨てない」
唇が離れて、フロイド先輩に抱き締められる。
とても優しい力で。
「大事な番だから……でも、覚悟はしといたほうが良いかもよ?」
フロイド先輩の息が耳へとかかる。
「海に引きずり込む危険があるって事をさ」
これは冗談ではなく、本気で言っているのだろう。
いつものお茶目な雰囲気もない。
どうやら私は……とんでもない
-fin-
【ディアソムニア寮・シルバー】-剣の稽古-※三人称(リクエスト作品)→←【サバナクロー寮・ジャック】-思いつかず-※一人称(リクエスト作品)
104人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Licht-リヒト-(プロフ) - ハイドさん» いえいえ! ご希望に応えられたようで安心しました! 「カリムって大切な人が傷つけられている場面を見ると、人格変わりそう……」と実際は分からないんですけど、そうだったら良いなぁと思いながら書いていました! リクエストありがとうございます! (2020年10月14日 13時) (レス) id: dfd8bd8685 (このIDを非表示/違反報告)
Licht-リヒト-(プロフ) - ミリアさん» 出来ました! こんな感じで大丈夫だったでしょうか? (2020年10月14日 13時) (レス) id: dfd8bd8685 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - リクはトレイでお願いします。 (2020年10月13日 13時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
ハイド - Licht-リヒト-さん» リクエストに応えて頂き、ありがとうございます!あかん、スカラビア組で一番怒らせちゃいけないの、カリムだあ…ジャミルも怒らせちゃいけないんだけど(ガクブル (2020年10月13日 9時) (レス) id: c3c1291a5b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 凄く良いですね。 (2020年10月12日 20時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Licht-リヒト- | 作成日時:2020年9月10日 18時