【ハーツラビュル寮・トレイ】-会えない時間を補うように-※三人称(リクエスト作品) ページ4
休日のハーツラビュル寮・トレイの部屋。
ベッドに座るトレイの足の間にはAの姿があった。
トレイは彼女を後ろから強く抱き締めていた。
「会いたかった……」
縋るような声でトレイはAの首元に顔を埋める。
メガネはしておらず机に置いてある。
「私もです。学校で会えても挨拶程度しか出来ないですからね」
Aは寂しかったと呟き、トレイの腕に手を添える。
「あまり可愛い事を言うな……帰したくなくなるだろ？」
そう言ったトレイは困ったように笑う。
「帰りたくないです……ずっと先輩と一緒にいたい」
トレイは耳まで赤くしている彼女を愛おしく思う。
「泊まっていくか？」
「え、良いんですか？」
トレイの言葉に体を反転し、パッと笑顔になるA。
「リドルが良いって言ってくれればな」
「じゃあ無理じゃないですか……」
規律に厳しいリドルが了承してくれるとは到底思えない。
そう考えたAは不貞腐れたようにトレイの胸へと頭を寄せる。
「はは。そうだな」
申し訳なさそうに笑ったトレイはAの頭を撫でる。
「あ、リドル先輩に内緒でしちゃえば良いんじゃないですか？」
我ながら名案だと自信満々の笑みを浮かべるA。
「全く……何を言い出すかと思えば」
一瞬驚いた顔をしたトレイだったが、すぐ呆れたように息を吐く。
「やっぱりダメですよね……」
すみませんと謝るAの顎を掴み、上に向かせたトレイはそのまま彼女の唇を奪う。
「Aは悪い子だな」
そう言って意地の悪い笑みを浮かべたトレイは彼女をベッドへと押し倒す。
「え、先輩っ！？」
状況について行けず大混乱するA。
「そんな事を言う悪い子にはお仕置きが必要みたいだな？」
「え、ちょっと待って！ いきなり過ぎませんか！？」
トレイから離れようと彼の胸を押すが、ビクともしない。
「ダメだ。それに驚くような事じゃないだろ」
完全にトレイのスイッチが入ってしまったと気づいたAは抵抗をやめる。
それに気を良くしたトレイはAにキスの雨を降らせる。
「待って、トレイ先輩っ……」
「静かに、な？ こんなのバレたら俺がリドルに首をはねられるだろ？」
「泊まりはダメなのに、なんでこれっ」
反論するAの唇を、己の唇で塞ぐトレイ。
「リドルはまだ経験が浅い。泊まりだと疑われそうだが、これなら部屋で勉強していたと言い訳できるだろ？」
そう言ってトレイは愛しい彼女の額へと唇を落とした。-fin-
【ディアソムニア寮・シルバー】-いつまでも幸せを願ってる-※三人称→←登場人物・説明【ディアソムニア寮】
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Licht-リヒト-(プロフ) - ハイドさん» いえいえ！ ご希望に応えられたようで安心しました！ 「カリムって大切な人が傷つけられている場面を見ると、人格変わりそう……」と実際は分からないんですけど、そうだったら良いなぁと思いながら書いていました！ リクエストありがとうございます！ (2020年10月14日 13時) (
レス) id: dfd8bd8685 (このIDを非表示/違反報告)
Licht-リヒト-(プロフ) - ミリアさん» 出来ました！ こんな感じで大丈夫だったでしょうか？ (2020年10月14日 13時) (レス) id: dfd8bd8685 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - リクはトレイでお願いします。 (2020年10月13日 13時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
ハイド - Licht-リヒト-さん» リクエストに応えて頂き、ありがとうございます！あかん、スカラビア組で一番怒らせちゃいけないの、カリムだあ…ジャミルも怒らせちゃいけないんだけど(ｶﾞｸﾌﾞﾙ (2020年10月13日 9時) (レス) id: c3c1291a5b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 凄く良いですね。 (2020年10月12日 20時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Licht-リヒト- | 作成日時：2020年9月10日 18時
