【オクタヴィネル寮・フロイド】-絶対取り戻す-quarter final※三人称 ページ25
「ふぅ……助かりました、ありがとうございます。アズール、カリムさん」
服を整えたジェイドは、二人に頭を下げる。
「ありがとね〜」
フロイドも素直に感謝を伝える。
「お前たちが無事なら良かったぜ！」
カリムは満面の笑みを浮かべる。
「しかし本当に危ないところだった。アズールのおかげで助かったな」
「え？」
ジャミルの言葉にアズールを見るフロイドとジェイド。
「何かあった時の為に、お前たちの服に発信機を付けていたんですよ。イデアさんに頼んだ物をね、おかげで今回の事件の犯人が分かりました」
アズールは自信満々の笑みを浮かべていた。
「え、分かったの？ 誰。オレとジェイド、よく分かんねぇ首輪付けられて気絶したんだけど。もうなくなってるけど」
不満そうに呟いたフロイド。
「すぐに分かりますよ。それよりこれを、取り返しておきました」
そう言ってアズールはフロイドたちのマジカルペンと、グリムの首輪型の魔法石をそれぞれに渡す。
「やっと返って来たんだゾー！ ありがとな、アズール！」
「いえ、構いませんよ」
アズールは優しくグリムの頭を撫でる。
「そろそろ行くぞ」
「うん。この騒ぎに気づいて、相手も動き出してるはずだからね」
トレイとケイトに促され彼らは部屋から出た。
「え、ここって……」
「ポムフィオーレ寮じゃないか」
エースとデュースはオーディションの際に訪れた談話室の光景に驚きの声を上げる。
「じゃあ今回の犯人って」
「ああ。おそらく、ポムフィオーレ寮の寮長……ヴィル・シェーンハイト。そうですね？ ヴィル先輩」
リドルの言葉に呼応するように、奥の扉から寮服に身を包んだヴィルが姿を現す。
「発信機とはやるじゃないの、アズール」
ひどく冷たい声でヴィルはアズールを睨みつける。
「次に狙われるのはフロイドとジェイドな気がしたので、用心を兼ねて付けさせて頂いたんですよ」
アズールは微笑んでいるが薄っすらと殺気がにじみ出ている。
「ヴィルサンっ！ もうこんた事やめで下さい！！」
そう言ってアズールとヴィルの間に割って入ったのはエペルだった。
「エペル……どうしてアタシの邪魔をするの？」
「僕は怖くて、寮長に逆らう事が出来なかった……。やりたくない事も我慢してやった。でも……さすがにこれはやり過ぎだ！ もうAサンを解放してください、お願いします」
エペルはそう言って深く頭を下げた。
-To be continued-
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Licht-リヒト-(プロフ) - ハイドさん» いえいえ！ ご希望に応えられたようで安心しました！ 「カリムって大切な人が傷つけられている場面を見ると、人格変わりそう……」と実際は分からないんですけど、そうだったら良いなぁと思いながら書いていました！ リクエストありがとうございます！ (2020年10月14日 13時) (
レス) id: dfd8bd8685 (このIDを非表示/違反報告)
Licht-リヒト-(プロフ) - ミリアさん» 出来ました！ こんな感じで大丈夫だったでしょうか？ (2020年10月14日 13時) (レス) id: dfd8bd8685 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - リクはトレイでお願いします。 (2020年10月13日 13時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
ハイド - Licht-リヒト-さん» リクエストに応えて頂き、ありがとうございます！あかん、スカラビア組で一番怒らせちゃいけないの、カリムだあ…ジャミルも怒らせちゃいけないんだけど(ｶﾞｸﾌﾞﾙ (2020年10月13日 9時) (レス) id: c3c1291a5b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 凄く良いですね。 (2020年10月12日 20時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Licht-リヒト- | 作成日時：2020年9月10日 18時
