【オクタヴィネル寮・フロイド】-絶対取り戻す-forth※三人称 ページ23
「あ、そっか。カリムくんたちはチェーニャンの事、知らなかったね」
ケイトは思い出したように口を開いた。
「彼はアルチェーミ・アルチェーミエヴィチ・ピンカー。本名が長いからボクたちはチェーニャと呼んでいる」
「俺とリドルの幼なじみであり、ロイヤルソードアカデミーの生徒なんだ」
リドルとトレイが簡単にチェーニャについて説明をする。
「意外な事実だったが……彼の言う事は信用できるのか？」
ジャミルは険しい表情でリドルとトレイを見る。
「出来る、それはボクが責任をもって証明しよう。彼は一度も嘘を吐いた事がない」
「それは俺も証明できるぞ。確かにチェーニャは神出鬼没で掴めない所もあるが、嘘を吐くような奴じゃない」
幼なじみの補正、という言葉がジャミルの頭によぎった。
「いーんじゃない？ 信じてあげても。オレたちが金魚ちゃんたちの立場だったら同じ事言うもん、だよねぇジェイド」
「ええ、そうですねフロイド」
チェーニャにアズールを重ねているのか、フロイドとジェイドはリドルたちを援護する。
「はぁ……まぁ悪意も感じられなかったしな。すまない、疑ってしまって」
「いや、気にする事ないよ」
リドルとトレイはジャミルに柔らかな笑みを向けた。
その後も話し合いを続けたが、何も出ずにお開きとなってしまった。
「結局、何も掴めずじまいでしたね」
ジェイドは困ったように眉をひそめる。
「そうだねぇ……ん？」
フロイドは首元が締まる感覚に不信感を抱いた。
それはジェイドも同じだったようで、顔をしかめる。
お互いの首元を見ると黒い首輪のような物が巻かれていた。
「な、に……こ……れ……」
段々と薄れていく意識と共に、フロイドは目を閉じた。
「警戒されていたから、不安だったけれど上手く行った」
角から姿を現した人物はほくそ笑みながら、気絶したフロイドとジェイドを浮遊魔法を使ってどこかへと連れ去ってしまった。
＊＊＊
フロイドは自身を呼ぶ声で意識を覚醒させる。
「ん……うるさ、誰？」
怠そうに起き上がると、目の前にエースの顔が広がる。
「あれ？ カニちゃんじゃん。それにサバちゃんとアザラシちゃんもいる〜」
Aの姿はなかったが、エースとデュース。
そしてグリムを発見できたことにフロイドは頬を緩ませた。
「そういえばジェイドは？」
「隣に、いるんですけど……その」
-To be continued-
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Licht-リヒト-(プロフ) - ハイドさん» いえいえ！ ご希望に応えられたようで安心しました！ 「カリムって大切な人が傷つけられている場面を見ると、人格変わりそう……」と実際は分からないんですけど、そうだったら良いなぁと思いながら書いていました！ リクエストありがとうございます！ (2020年10月14日 13時) (
レス) id: dfd8bd8685 (このIDを非表示/違反報告)
Licht-リヒト-(プロフ) - ミリアさん» 出来ました！ こんな感じで大丈夫だったでしょうか？ (2020年10月14日 13時) (レス) id: dfd8bd8685 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - リクはトレイでお願いします。 (2020年10月13日 13時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
ハイド - Licht-リヒト-さん» リクエストに応えて頂き、ありがとうございます！あかん、スカラビア組で一番怒らせちゃいけないの、カリムだあ…ジャミルも怒らせちゃいけないんだけど(ｶﾞｸﾌﾞﾙ (2020年10月13日 9時) (レス) id: c3c1291a5b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 凄く良いですね。 (2020年10月12日 20時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Licht-リヒト- | 作成日時：2020年9月10日 18時
