【オクタヴィネル寮・フロイド】-絶対取り戻す-second※三人称 ページ21
「ん？ フロイドとジェイドじゃないか」
後ろからかけられた落ち着いた声に、フロイドとジェイドが振り返るとトレイとケイトが立っていた。
「おや、トレイさんにケイトさんではないですか」
「二人そろってリドルくんに何か用事？」
「小エビちゃんを攫ったやつの犯人捜し」
ケイトの問いにフロイドは至って真面目に答えた。
「あー、そっか。フロイドくんとAちゃんって付き合ってるもんねー」
ケイトは気まずそうに眉をひそめた。
「実は俺たちも犯人捜しをしているんだ。エースとデュースも消えてしまったからな」
トレイは深刻な面持ちで、眼鏡に指を当てる。
「でも何も情報ないんだよね。リドルくんも勉強そっちのけで捜してるんだけど……」
ケイトの話を聞いて、フロイドとジェイドはリドルの様子に納得していた。
「そうだったんですね。では僕たちも協力させてください」
「うん、キミたちがいると心強い。何か手がかりはある？」
リドルの問いにフロイドとジェイドは首を横に振る。
「あれ？ お前たち、揃って何してるんだ？」
聞きなれた声に振り向くと、カリムとジャミルが立っていた。
「あ、ラッコちゃんにウミヘビくんじゃん」
「Aさんたちが消えた事件はご存知ですね？ その犯人捜しをしようと話していたところです」
ジェイドの説明を受けて納得したように頷いたカリムとジャミル。
「そういう事ならオレたちも協力するぜ、な？ ジャミル」
「まぁ……世話にもなったからな」
こうしてカリムとジャミルも犯人捜しの仲間に加わった。
「ん？ アズールはいないのか？」
ジャミルは思い出したように口を開く。
「ええ。アズールはラウンジの仕事と同時並行で手がかりを探していまして」
ジェイドは苦笑を浮かべながらジャミルに説明する。
「なぁに〜？ もしかしてアズールの事、疑ってるの〜？」
フロイドはジャミルに近づき、満面の笑みを浮かべる。
だがその目は笑っていない。
「可能性の話だ。そんな圧をかけないでくれ」
ジャミルはフロイドに怯むことなく、冷静に諭す。
「アズールは確かに計算高い男ですが、そんな恐ろしい事はしないはずですよ。何より……アズールがAさんを攫ったとすれば僕たちにはすぐに分かります」
「そ、オレたちって鼻が利くから匂いで分かるんだよ？」
ジェイドとフロイドの説明にジャミルは納得したように頷いた。
彼らがアズールを信頼しているという事実と共に。
-To be continued-
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Licht-リヒト-(プロフ) - ハイドさん» いえいえ！ ご希望に応えられたようで安心しました！ 「カリムって大切な人が傷つけられている場面を見ると、人格変わりそう……」と実際は分からないんですけど、そうだったら良いなぁと思いながら書いていました！ リクエストありがとうございます！ (2020年10月14日 13時) (
レス) id: dfd8bd8685 (このIDを非表示/違反報告)
Licht-リヒト-(プロフ) - ミリアさん» 出来ました！ こんな感じで大丈夫だったでしょうか？ (2020年10月14日 13時) (レス) id: dfd8bd8685 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - リクはトレイでお願いします。 (2020年10月13日 13時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
ハイド - Licht-リヒト-さん» リクエストに応えて頂き、ありがとうございます！あかん、スカラビア組で一番怒らせちゃいけないの、カリムだあ…ジャミルも怒らせちゃいけないんだけど(ｶﾞｸﾌﾞﾙ (2020年10月13日 9時) (レス) id: c3c1291a5b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 凄く良いですね。 (2020年10月12日 20時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Licht-リヒト- | 作成日時：2020年9月10日 18時
