RABBIT OR WOLF？

WOLF25 ページ25

「ねぇ。濱ちゃん。」





『んー？』





「最近、この学校の関係者の殺害多いよな。」





『んー。』





「何でやろ。」





『俺に聞かれても。笑』





何か探るような目を向けてる。





でもその表情はすぐに消えて





いつもの笑顔に戻った。





「そやんね！濱ちゃんが知るわけないしな笑」





『ほんまにや〜笑 ひどいわA。疑ってんの〜？』





正解、なんやけどね。





「ううんごめん。あ、着いてるわ笑 またね。」





『バイバイ！』





ﾊﾞﾀﾝ





『ふぅ〜……。』





あっぶな。危ないバレるとこやった…。





ちょっとバレんうちにはよ殺ってしまわなあかん。





急げ濱田！





『…………？』





どこからか、誰かの視線をふと感じた。





見渡しても誰もおらん。





『気のせいや。』





そう思い、Aとは真逆の方の俺の家に向かう。





このときもずっと、見られていたことには気づかず。

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