TIMEtoWOLF＿4

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壱馬side



俺の変わりとでも言うように
殴ってくれたじゅんさん…



翔「痛っ…まさか手貸すとはね…」

じゅん「手出したのがわりぃだろ…あいつ苦しめていいの俺だけ。」

『何言ってんの…』

じゅん「そうだろ？壱馬は幸せにはしても苦しめないだろうが。笑」

「誰だろうが…苦しめたら許さへんし…」



じゅんさんなりの不器用な優しさやと
俺には伝わって来た。
きっと彼女にも…


翔「写真消しただけでいい気になんなよ…」

「それ以上言うなや…」

『どう言う意味…』

翔「あぁ…知らないのか動画の存在。笑」

『動画って…』

翔「俺に抱かれ…痛ってーな！」

じゅん「もう黙れ…」

『何…動画って…まさか…』

「A？大丈夫やからもうないから…」

じゅん「写真も動画も全部消した。携帯のもパソコンのも全部な！」

翔「まさか家に来たのって…」

じゅん「消すために決まってんだろ、じゃなきゃ野郎の家に行くかよ…」

翔「最悪…なんの為に…」

「あんたのは愛じゃなくただの自己満…」

じゅん「お前ら先に戻れ…」

「A、行こう…」

『うん…』



ただ、一方的な間違った愛を
ぶつけられた彼女…。

思いが伝わらんで、もどかしい気持ちは
俺にもわかる…
でもあいつは間違っとる…

俺が選んだ道は愛してる人の笑顔…
けどあいつはそれを選ばなかった。

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