TIMEtoWOLF＿3 (ページ28)

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壱馬side

本気で大事だからこその行動なんやと
理解が出来た。

「あ、話って…？」

『ほんとにたいしたことじゃないんだよ？』

「ええよ、ちゃんと聞く。」

『カナさんとうまくいってないって…それで結婚したのは私に負けたくなかったのかもって言うからつい…』

"愛し合って結婚はするものでしょ？"

そう思ったらつい大声を出してしまったと
言うA。

「愛し合ってするものやと俺も思うよ？」

『だよね？事実ならおかしい…』

「でも本人にしかわからんから…」

『そうだよね…私が気にする事じゃないね？』

印象ずけたかった？
考えるように仕向けた？

人を好きになると真っ直ぐで…
誰よりも優しくて…
何より傷を抱えた人をほっとけない人…

あいつが仕組んだ事なんじゃないかって
考えてしまう俺はほんとに
Aの事になると余裕がない。

「気になる…？あの人の事…」

『ただおかしいと思っただけ！』

「そっか…」

『壱馬？』

「ん？どうした？」

『ごめんね…？嫌な思いさせて…』

「そう思うなら今から独り占めさせてや…A不足やねん…笑」

『私も壱馬不足…///』

「なら今日は一緒に寝よ？」

照れながら頷くAを抱きしめた。

"俺の"だって思いを込めて。