TIMEtoWOLF＿3 (ページ24)

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無言で夜空を見上げる臣くんが
いつか見た壱馬と被って見えた。

臣「平気なのか？」

「仕事だからね…どうにもならなかった頼んだけど」

臣「だったら俺から頼んでやるから…」

「やめて？」

臣くんが言えば通るだろう。
きっとこの人はそれくらいの人脈はある。

臣「でも！苦しむのはお前だろ！壱馬も何で黙ってんだよ…」

「私個人の私情を持ち込みたくないの…社会はそんなに甘くないでしょ？」

臣「甘えてもいいだろ普通の仕事とはちげーんだから…」

「壱馬だって納得してない…壱馬にも嫌な思いさせてる…けど私はもう…」

臣「前に進んだ？だから大丈夫ってか？」

「うん…」

臣「ほんと困った女だな…壱馬も俺も怖いんだよ、お前が戻りそうで」

「そんなこと…！」

臣「大丈夫ってすぐ言うだろ？お前の大丈夫は大丈夫じゃねーし」

「だったら…いざって時は臣くんが引き戻してよ」

臣「はぁ…俺をなんだと…」

「私は壱馬から離れない、絶対に」

臣「…わかったよ。その代わり、壱馬も俺も居ること忘れんな何があっても。」

わかってるよちゃんと…。
私は昔の私じゃないもん…。

臣「壱馬が待ってるから戻るぞ」