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壱馬side
家に連れて来てソファに座らせて
暫くすると話し出したA。
『ケジメを付けに行ったの…』
「うん…」
『カナさん…妊娠してるんだって…』
「そう…なんや…」
『私が産めなかった子を可哀想な子って言われちゃった…パパに受け入れられなかった子で自分の子は受け入れられた子だって…』
そんな事言われたんか…
『オマケにお母さんは覚えてもいなかった…』
「なんやねんそれ…」
それから今日の事全てを話してくれた彼女。
「なぁ…A?」
『なぁに…?』
「俺が一緒に覚えててやる…子供の事。」
『え…』
「Aの大切な子は俺の大切な子やから」
『壱馬くん…』
「改めて言うわ…俺はAの事、誰よりも好きで大事に思っとる。」
『だけど私…あの時…じゅんの手払えなかった…また中途半端…』
「中途半端やない。中途半端なら今ここに居らへんやろ?」
『壱馬くんには私よりもっと良い人がいる…』
そんな人居らへんねん…
Aじゃないと意味ないねん…
苦しいくらいに好きで、
出会わなきゃ良かったと思うのに
結局は好きが勝ってしまう…。
俺はちゃんと伝わるように
精一杯の気持ちを込めた。
「Aとじゃないなら、別に俺はずっとひとりでいい。」
A以外はいらへんのやから…。
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Moon??(プロフ) - かえでさん» ありがとうございます!頑張ります(^^) (2020年7月1日 12時) (レス) id: b7fd9aa704 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - めっちゃ好きです!これからも応援してます! (2020年7月1日 7時) (レス) id: 07ecbcd109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Moon | 作成日時:2020年6月28日 4時