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15話 ページ17

気持ちも治って家に帰って来た。




でも家を見渡すと、

近くに寝たきりの弟、稜が居るだけ

とにかく私は今日、とてつもなく疲れて寝る事にした。

すると、また同じ夢を見た



「優陽?まだ本当に思い出せていないのか?」

と、尋ねられて来て

私はもう

全ての無くなっていたピースが

ハマって

元気よく

「記憶が戻ったよ」

と、夢に出て来るお父さんに言った。

そしたら

「そっか、ならもう俺の役目は終わった。じゃあな優陽。」

おかしいと思った私は

直ぐお父さんを呼び止めた

「お父さん!」

振り返るお父さんは

笑っていて、でも目からは涙

何故か私の勘的に『お別れ』と、言うワードが頭をよぎって

考えて居る暇は無く、私は

「お別れ?」

と、聞いてしまった。

そして帰って来た言葉は、

「俺はもうこの世の中には、居ない。そして俺が 死 んで未練がただ二つあった

それがもう解決したから、早くあっちの世界に行かないと行けない。」

未練?

「ねぇ何が未練なの?」

「それは、ひとつ目は稜の事。意識は戻ったけどもうこれ以上はどうにもなんない。」

「二つ目は、優陽。」

「私?」

「優陽の記憶を取り戻すこと」

え?

嫌だ嫌だ…

お父さんと会えないのは嫌だ!

なんで?

なんで私の記憶は戻ったの…

私の記憶が戻らなければ、ずっとお父さんと入れたのに

「行かないでお父さん」

もう言う事はこれしか無い

「ごめん。無理だ。一緒に居たいけど…ごめんな」

お父さんは、消えかかって居る

もうどれだけ

ワガママやダダをこねても

もう無理だと分かって

諦めた。

「お父さんは悪く無い。じゃあねお父さん!素敵なオレンジ色だったね。」

私の好きな色はオレンジ…

お父さんと一緒に行った公園で一番気に入ったお花はオレンジ色のお花。

その事も含めて

私は元気よくお別れの挨拶をした。

「あぁ」

そしてお父さんは消えて

もうその夢は二度と見る事は無くなった。



お父さんはいつも優しくて、

何より私達家族の事を一番に思ってくれて、

お父さんは、あのお花が有名な公園の

オレンジのお花ぐらいに暖かい心の持ち主だった。

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作者名:ゆったん×dolly | 作成日時:2017年1月21日 23時

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