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『ありがとう』
声、震えてる。情けない
オスマンさんは目を見開いて驚いていた
眼を見つめると深緑の瞳が揺れる
『綺麗な部屋。空が見える窓も、月が綺麗くて』
『一番は、温かいお風呂、ありがとう。有難う御座います。あんなに綺麗なお風呂、温かいお風呂！初めて、です』
『ありがとう、嬉しかった』
"嬉しい"これが嬉しい、凄く胸がどくどく言ってる、ふわふわして"ありがとう"が言いたくて
どこかで知っている気がした
ゆっくりもう一度噛み締めるように呟く
『ありがとう』
少し照れくさくて頬に熱が集まるのが分かった
os「‥‥そう言うのは、笑顔で言われるといいんやけどな」
そう言いながら私の顎を掴み目を細めるオスマンさん
『えがお？それしたらオスマンさんは嬉しい？』
os「めぅ」
『んー、‥‥ごめんなさい、えがおってどうやってするか、分かんなくて。』
頑張って口を動かすが上手くできてないのだろうオスマンさんは変な顔をしていた
os「！‥‥まぁ、いいめぅ。どういたしまして。それと服はクローゼットにあったやろ、それ着てええから。あと部屋はグルッペンが用意してんで、内装はトントンと大先生」
『総統様が』
呟くとオスマンさんはパッと手を離し目を閉じた
オスマンさんに感謝を込めて頭を下げてグルッペンさんの方に向き直る
『総統様、有難う御座います。凄く凄く嬉しい、です。あんなに素敵な部屋にお風呂、初めて』
手が震えて少し俯いているとフッと影が落ちる
見上げるとグルッペンさんが居て手が伸びてくる
"殴られる"咄嗟にそう思って目を閉じ身を縮める
gr「どういたしまして」
温かい大きなものが頭に乗って頭を上げると、グルッペンさんが目を細めて笑っていた
目の前がチカチカ光が飛んで何かが脳を駆け巡った
『‥‥‥グルッペン‥‥？』
gr「！！」
『誰だっけ、凄く懐かしい名前な気がする。思い、だせない‥‥』
gr「‥‥あぁ、A。大切な名だ」
少し悲しそうに切なそうにグルッペンさんは微笑んだ。
gr「‥‥居なくならないでくれ」
何かを隠すように、何かを確かめるように
グルッペンさんは私を抱き締めた
『‥はい、貴方が求める限り私は側にいます』
gr「‥‥約束やからな」
『はい、約束です』
ポンポンと頭を軽く叩いたあとグルッペンさんは私を優しく離した。グルッペンさんは少し頬を赤らめて微笑んでいた。
何だかふわふわして頬が緩んだ
この温かい気持ちを私は知っていた気がした
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ラビット_(プロフ) - 初めて読ませて頂いたのですが、とても面白いです。！更新、楽しみにしております。 (2022年2月20日 18時) (
レス) id: bc77977d93 (このIDを非表示/違反報告)
野菜炒めのもやし - おもしろ過ぎて禿げる(禿げんな) (2021年9月5日 23時) (レス) id: 804c6352ce (このIDを非表示/違反報告)
実況者大好き - まって！続き楽しみすぎです！体調崩さない程度に頑張ってください！ (2021年5月4日 22時) (レス) id: 30ee96ed2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いぬ | 作成日時：2021年3月31日 15時
