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gr「では、俺が知っている情報を出来るだけ伝えよう。でも、今から話すことは俺自身どこからどこまで話していいのか手探りでな」
sha「‥それは、俺らを信用してへんって事か？」
tn「落ち着けシャオロン」
gr「お前らを信用してないわけではない。信用してないのは記憶とか言う不確かな"鍵″のことだ。」
小さく舌打を零すシャオロンさんをなだめるようにしてグルッペンさんは話す。
gr「実はな、Aとは以前何度か会っているんだ。」
『‥‥ぇ、？』
「「「「「は？」」」」」
gr「まぁ、会っていると言っても、もう何十年か前の事やけどな」
そう言って冷め切っているであろう紅茶を口に運ぶグルッペンさん
何で、と言いたげな目がいくつも向けられているけど私自身何のことか分からないのだから答えようがなくて、ただグルッペンさんを見つめる。
そして、思い出すようにゆっくりと話し出したグルッペンさんの言葉に耳を傾けた。
「俺の記憶は、ここから始まっている」
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五歳の時だ。
その日は穏やかな天候で柔らかい日差しが心地よかった。
ガタガタと揺れる車内は俺をゆっくりと睡眠へと促した
ガタンッ
突然の衝撃に体を揺らされ瞼を開けた
どうやら馬車の車輪が破損してしまったらしい。修理に多少時間がかかるからと従者に促され入った花畑に対して興味はなかったが、メイド達が楽しそうに話し始めたから、そっとその場から離れた。
しばらく歩いてようやく静かなところに来ると、ピンクの花をつけた大きな木が立っているのが見えた。
物珍しさからか好奇心からか、気づけば樹に触れる距離まで近づいていた。
ふと、足元から寝息が聞こえて見てみると、小さな女の子が座っていた
幸い女の子は此方に気付いていないから離れることにした。
その矢先その女の子は風に吹かれて振り返った。
彼女と目が合った瞬間、俺は脳に電気が走り地面に膝をついた
「‥〜〜っ！」
『！、大丈夫？』
控えめに駆け寄ってきたその少女は、少し茶色が混じった黒い瞳をしていた。
「‥A、？」
脳によぎった単語を口にすると、少女は不思議そうな顔をして首を横に振った
『んーん、私はネリネ。』
「ネリネ、、。」
『貴方は？』
「グルッペン」
『グルッペン。大丈夫？』
「あぁ、大丈夫だ。…あの子は？」
差し伸べられた手を取って、立ち上がると金髪の男の子が視界に入った
『彼は、コネシマ。』
柔らかい風が頬を撫でた。
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ラビット_(プロフ) - 初めて読ませて頂いたのですが、とても面白いです。！更新、楽しみにしております。 (2022年2月20日 18時) (
レス) id: bc77977d93 (このIDを非表示/違反報告)
野菜炒めのもやし - おもしろ過ぎて禿げる(禿げんな) (2021年9月5日 23時) (レス) id: 804c6352ce (このIDを非表示/違反報告)
実況者大好き - まって！続き楽しみすぎです！体調崩さない程度に頑張ってください！ (2021年5月4日 22時) (レス) id: 30ee96ed2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いぬ | 作成日時：2021年3月31日 15時
