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『？』
何これ、そう思いながら頬を伝うものを手で拭う
ut「ど、どしたん！？Aちゃん」
明らかに慌て目を見開きながら尋ねる鬱さん
でも答えることはできない、だって私にも分からないんだから
『いや、何でしょう？分かんないですね。ただ、凄く美味しくて』
zm「美味いだけで泣いてんの！？」
『‥泣く？』
ht「凄く嬉しい事なんだけど、食べただけで泣いちゃう人は初めてだよ。大丈夫？」
『大、丈夫です。総統様、私コレ泣いているんですか？』
gr「あぁ、ソレは涙だ」
そう言いながら溢れ続けるなみだを拭ってくれるグルッペンさん
『悲しく無いんです、どうして涙が出るんでしょう。涙は悲しい時に出るものなんですよね』
gr「そうやで？でもな涙は嬉しい時とか、感情が昂ぶった時にも出るんだゾ」
そう言い優しく微笑むグルッペンさん
sha「‥どうせ嘘やろ、女の涙はただの道具やからな」
ut「ｼｬｵﾁｬﾝこわい」
『‥凄く美味しいです。初めてこんなに美味しいご飯を頂きました。』
言葉は刃物だ。見えないけど痛い。でも今更傷ついたりしない。
そんな事よりお礼を言いたかった
ht「良かった。俺も凄く嬉しいよ」
その笑顔が凄く温かくて、また溢れ出る涙を止められなかった。
『わたし、泣け、ったんですね』
何時ぶりだろう、涙を流したのは。次第に嗚咽が混ざって羞恥心が覗く。
tn「A大丈夫か？」
『ごめん、っなさい。大丈、夫ですっ』
何時だろう、何時だったっけ。こんなに温かい気持ちになったのは
アレは誰だっけ。私に手を差し伸べたあの人達は誰だったっけ。私の涙を拭いてくれたのは誰だっけ。
あぁ、あの人は確か＿＿＿＿＿。
「‥下っ手くそな笑顔やな」
『っへ？』
目をグシグシと擦られる
視界は真っ暗になるし、痛い
『うびゃっ?!』
こっちに座っていたのは確か＿＿、
『‥‥コネシマさん』
kn「‥‥」
『‥もう、大丈夫ですよ。有難うございます』
kn「っ！？」
バチンッ
擦られた目は視界が霞んでいたので、どんな顔をしていたかは分からないけど、急にバッと私から離れてコネシマさんが自分の頬を叩くのが分かった
『コネシマさんっ！？』
zm,ut「シッマ？！」
kn「っ、いや、俺。あ゛ー、調子悪いわ。寝る」
そう言い終える前に、席を立って食堂を出て行ってしまった。
ht「ちょっと!?」
グルッペンさんは、その様子を何処か優しい目で眺めていた。
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ラビット_(プロフ) - 初めて読ませて頂いたのですが、とても面白いです。！更新、楽しみにしております。 (2022年2月20日 18時) (
レス) id: bc77977d93 (このIDを非表示/違反報告)
野菜炒めのもやし - おもしろ過ぎて禿げる(禿げんな) (2021年9月5日 23時) (レス) id: 804c6352ce (このIDを非表示/違反報告)
実況者大好き - まって！続き楽しみすぎです！体調崩さない程度に頑張ってください！ (2021年5月4日 22時) (レス) id: 30ee96ed2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いぬ | 作成日時：2021年3月31日 15時
