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『セグンデシュライン国の王女、カズ姫様
ご到着にございまーす！！』
高らかな声と共に、到着を祝うファンファーレが鳴り響く。
おれはまだ会っちゃダメだとショウにクギを刺されてるから
2階のバルコニーからこっそり覗き見する…
馬車？じゃねーか、馬がいねぇもんな…
なんだあれ？
やっぱココってなんかすげぇハイテクだな。
宙に浮いている様な不思議な丸い形の乗り物から
ゆっくりと降りてくる王女様。
｢へぇ…｣
思わず声が出てた。
遠目からでもわかる色の白さは言うまでもなく…
そこに現れたのは紛れもなく
『ニノ』
だった。
でも、その柔らかな物腰と
出迎えの人たちに向けられる微笑みは
どこから見てもお姫様…
つまり女の子にしか見えなくて……
その時、ふと上を見上げた王女と目があった。
"ドキン…"
。。。。え？！
えええええぇぇぇぇーーー！！！！
ちょっと待て！！
おれ、もしかして今ときめいちゃった？
いやいや、そんなわけねーだろ？
今のはビックリしただけで……
だって、ニノにそっくりなんだもん。
そりゃ驚くだろ？！
…けど
相手は女の子だっつっても
どっからどう見ても、やっぱニノだ……
そうだよ！ニノだぞ！！？
ニノにときめくって…
あ…ありえねーーーだろっっ！！
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