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なんて悩んでる間もなく…
｢では
例の顔の濃い将軍に会いに行くことになった。
ふふ…ジェネラルJだって。
｢…じゃあ略すとジェイジェイ？｣
｢いえ、ジェネラルはGですから略すならGJですね。｣
｢え？違うの？ジージェイなの？なんだつまんねーの…｣
｢……あなたは…面白い方ですね。｣
｢へ？そう？｣
｢はい。…これからしばらく、楽しくなりそうだ。｣
｢…そりゃどうも……｣
その言葉の意味がよくわかんなかったから
とりあえずそう答えると
ショウはにっこりと微笑みかけた。
うーん…
心なしか笑顔の裏に黒さが見える気がすんだけど…
気のせいか？
こいつ、信用しても大丈夫かな？
つっても今はこいつと爺くらいしか
おれが頼れる人はいないんだけどさ…
将軍Jは、確かにJだった。
思わず「ジュン」と呼んでしまいそうになったが
JのJは「ジュン」ではなく「ジェイ」そのままらしかった。
…ったく、ややこしいわ！！
ああもうホントいろいろめんどくせぇ！！
Jは軍の隊列を従え
城の中庭にスタイリッシュにたたずんでいた。
そしておれたちに気付くと
うやうやしく優雅に一礼した。
｢これはこれは、サトシ王子に宰相殿。
お揃いでお出ましとは珍しい。
何かございましたか？｣
｢いや…警護の者の選考はどうなっているかと思ってね。
将軍のお眼鏡にかなった者はいるのか？｣
｢ええ、宰相殿、選考は既に無事終了しております。
我が軍の精鋭から、さらに選りすぐった者たちを、ね。｣
｢それは頼もしい。｣
｢ところで…サトシ王子…
なんというか…珍しい服をお召しですね。
どこか異国の物ですか？｣
｢え？あ、おれ？｣
｢ああ、王子にお祝いの献上品があってな。
試しにお召しいただいたのだ。｣
おお！
翔くんに似てるだけあってさすがだな！
うまくごまかしたもんだよ！！
｢ほぅ…左様でしたか。｣
でも納得したのかしてねーのか
なんか意味ありげな顔でおれを見てるJ…
｢では、くれぐれも抜かりのない様に
頼んだぞ。｣
｢お任せください。｣
そしてまた恭しく一礼すると
視線を軍の隊列へと戻した。
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