検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:11,943 hit

27 ページ27

.


「え?え?ちょっ、まって…ナニ?//」


「失礼いたします。」





座っている岩の前に跪き

足の間に手を伸ばす。





「えっ?!//ちょっとアンタ!ナニ!!?///」


「王家の方にはいつもこのようにさせていただいています。
どうかご心配なく。」






足を閉じようとするのを押さえ込むように肩を入れ

さらにその先に手を伸ばした。





「え?//あ?ちょっ!ナニ?!する…気……!!///」


「気持ちよく沐浴していただくには
これが一番なのです。
どうか体の力を抜いて……」


「えぇーーーーー!!?///」









.







「いかがですか?」


「……///」


「気持ちよくありませんか?」


「……///」


「王も王子も
いつもこれくらいで気持ちよさそうにしてくださるのに…」


「……///」


「まだ足りないですか?」


「……//」


「もっと熱くしましょうか?」


「………イイ…」


「はい?」


「……もういい…」


「お湯加減大丈夫ですか?」


「ちょうどいい……」





ようやく沐浴ができるようにはなったが

何故か智はさっきからブスッとしている。


せっかくお湯を出してやったのに……





この泉の水は季節によってとても冷たくなるから

密かにお湯が出るようになっている。

もちろん威厳を守るため侍者たちにはナイショだ。


いつもは爺が侍者の来る前に温度調節しておくのだが

今日は俺がやると断っておいた。








え?なんでかって?


だって面白そうでしょ?

一度やってみたかったんだよ。


でも本物の王子にそんなことやった日にゃ

いくら幼馴染みだといっても

俺の首が吹っ飛ぶかもしれないでしょ?


あの人、あれでキレるとマジで容赦ないからね。


で、代わりに智でやってみたってわけ♪


そしたらもう予想通りの反応してくれるからさ

笑いこらえるのに必死だったよ。





え?足の間に入る必要あったのかって?

ああ、それ。


あそこにお湯のでるセンサーが隠してあるんだけど

智がちょうどその岩に座ってたんだよね。


でも智、なんであんなに慌てたんだ?

まさか俺がナニカするとでも思った?

するわけねーっつーの。

俺がするのは……


おっといけない。

おしゃべりが過ぎたようですね。


さ、早く沐浴終わらせないと♪





.

28→←26



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
42人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:author | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年6月1日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。