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「…22ってのが嘘なわけじゃねぇよな」


「うん、それは嘘じゃない」


「あっそ」


不貞腐れながらそっぽを向くと、女の店員がこちらを見ていることに気づいた。頬を赤く染めて、俺と目が合った瞬間に逸らされる。勝手に見てんじゃねーよ、ブス。
機嫌がいい時はそれこそ手をひらりと振ってファンサービスもするが、生憎今はそんな気分じゃない。なぜだか物凄く、腹が立っている。


「すっかり冷めちゃったねぇ。デザートそろそろ頼んでおこうか」


店員を呼ぼうとするAAに構わず、自己中に質問で遮った。


「さっき比率の話してたけど、逆にアンタにとってソイツは何割?」


「んえ、何割、あぁ…比率ね」


「そ、比率」


「うーん…じゃあ9割!」


「デカ…」


「だって本当に、好き、大好きなの。ふふ、恥ずかしいね、こういうことを言うのは」


こんなに熱烈に、恋やら愛やらを呟くのに、もうこの世にいないヤツ。

仙人みたいな女を、いとも簡単に年相応の顔にさせるヤツ。

誰も、代わりを務めることなんて出来ないヤツ。


「君にそんな人はいる?憎たらしいくらいに好きな人は」


「…いねぇよ」


「じゃあ出来るといいね。いや、出来ない方がいいか。私みたいに苦しむ必要はないし」


確かに苦しいのは嫌だ。


「なんか、ステーキよりはハンバーグの方が、人生で例えるなら満足度が高そうだね。色々なものを混ぜて、好きに成形して、しっかり焼いて、食べる。君にはハンバーグ寄りの人生を送ってほしいな」


「何の話だよ。例えが気持ちわりぃ」


「ちょうど今食べてるから、つい」


美味くない。さっきから味がしない。
せっかくのステーキはかたくなって、目の前の女はハンバーグを美味しそうに口に運ぶ。

確かに、そっちの方が美味そうだ。

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設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦
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作者(プロフ) - 那奈さん» ありがとうございます😌私生活との兼ね合いもあり更新ペースが下がっていました💦頑張ってこれからも書いていくので、よろしくお願いいたします☺️ (4月22日 21時) (レス) id: 4fb250efc4 (このIDを非表示/違反報告)
那奈 - とっても素敵な作品だと思いました。難しいとは思いますが、更新してくださると嬉しいです。 (4月22日 8時) (レス) @page37 id: 3264f93205 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 栗ここなさん» ありがとうございます😭試行錯誤しながら書いている作品なので、作者冥利に尽きます☺️これからもぜひお楽しみください😌 (3月27日 18時) (レス) id: b4c68f46cc (このIDを非表示/違反報告)
栗ここな(プロフ) - このシリーズ本当に好きです!続きをいつも楽しみにしてます🥰 (3月25日 21時) (レス) id: c0504a419b (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - メルさん» ありがとうございます☺️こちらでもコメントしていただけて本当に嬉しいです😭頑張って書こう!という気持ちになれます🙇‍♀️これからも応援よろしくお願いします! (3月19日 13時) (レス) id: b4c68f46cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2024年3月18日 16時

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