ｲﾀﾚﾘﾂｸｾﾘ__2 ページ28
soya side
Aが出たあと俺もお風呂を済ませてリビングに行けばまだ髪の毛を乾かしてないAがパソコンとにらめっこしてる
蒼弥: まだ髪乾かしてないね？風邪ひくよ
A: 今乾かすって
蒼弥: 作業やんないといけないでしょ？座ってな、俺乾かすから
A: 大丈夫だよ、これ後でもできるし
蒼弥: いいの、俺が乾かしたいからそれ進めてて
ふわふわとAの髪を乾かしながら作業の様子見ればカタカタキーボードを叩いて頑張ってる
いつもこうなのかななんて考えるとたまにしかこうやって会いにこれなくて何も手伝ってあげられないのが辛い
蒼弥: はい乾いたよ
A: ありがと〜私も終わった！
蒼弥: よかった、じゃあ甘いものでも飲もっか。頭使ったもんね
A: 蒼弥何飲みたい？
蒼弥: 気遣わなくていいから、全部俺にやらせて？紅茶でいいかな
A: …うん、お願いします
まだ大学生の俺にはこれくらいしかできないからむしろごめんね、って思う
蒼弥: 熱いから気をつけてね
A: 蒼弥もね？笑
蒼弥: うるさいなあ、冷めてから飲むし
紅茶をすすりながら何かを思い出したみたいに声を出すA。カバンを開いて書類をペラペラめくる。
蒼弥: まだ仕事すんの
A: まだ期限あるけどあと少しで終わるプレゼンの資料残ってるの忘れてた…
蒼弥: 明日しよ、頑張りすぎだよA
A: うーん…
蒼弥: 今日なんで俺いるかわかる？Aにちゃんとゆっくり休んでほしいから来たの
って言っても仕事のことで頭いっぱいなのかピンとこない表情をするもんだからソファに腰掛けるAを横からぎゅーーっと力いっぱいに抱きしめる
A: 蒼弥？
蒼弥: ちゃんと休んでよ、俺心配だよ？俺、Aに甘えてほしいんだけど
A: ん、わかった…よ
蒼弥: んー、本当にわかってる？
A: っ、蒼弥に会いたかった
Aからもぎゅっと背中に手を回して俺の胸に顔を埋める。
ね？こうしないとAって強がりだから全然甘えてくれないんだよなあ
蒼弥: 久しぶりだね、抱きしめたの
A: 蒼弥の匂い好き…
蒼弥: シャンプーもボディーソープもAと同じだから同じ匂いだよ？笑
A: ううん、蒼弥の匂いなの、やっぱり落ち着くんだあこの匂い
そう言ってスーッと深呼吸するAの頭を撫でる
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作者名：ようぴょん** | 作成日時：2018年2月17日 3時
