Which one do you like...??____Soya_I (ページ14)

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ｵﾜﾗﾅｲ__2 ページ14

soya side

ふわふわとその華奢な手は俺の頭の上を跳ねる。

期待ばかりさせて貴女は俺を苦しめていくのに、苦しいのに、それでもこうしてそばにいることを考えると俺は相当依存しちゃってるのかもしれない。

蒼弥:これ以上一緒にいたら本当にダメですもん、俺だって辛いしA先生にも迷惑になると思ったから...！なのになんで

A:別に迷惑と思わないから？

蒼弥:どういう意味ですか、、

A:私蒼弥くんのわがままなんでも聞いてたでしょ？私のわがままもそろそろ聞いてもらってもバチ当たらないかなって

蒼弥:ふざけないでください、真剣に聞いてるんです

真面目に質問したのに、ふふ、と笑いながら答えて「蒼弥くんが終わりにしたくてもお腹痛くなったら私に甘えるんだし終わらせるなんてそもそも無理じゃない？」なんて楽しそうに話す

蒼弥:A先生

A:ごめんごめん、怒らせちゃったね

蒼弥:怒ってはいないですけど、せめてなんで昨日の俺を受け入れてくれたか教えてくださいよ

A:ダメなことしておいてよく聞けるね

蒼弥:...すみません

A:そのうちダメじゃなくなるから、蒼弥くんが終わりにしようとしてこない限りね。だから昨日のこともう考えちゃダメ。わかった？

蒼弥:それって

A:聞かないの、蒼弥くん頭良いからわかるでしょ？蒼弥くんに苦しい思いさせたくないの。

まだ子どもな俺にはA先生が引き止めるようなことをしてきて意味がわからなかった。

けど、終わらせようと思って賭けに出たあの行動は意外にも吉と出たんだ。

A先生が受け入れてくれたことで、自分の本当の気持ちもA先生の気持ちもわかったんだから。

A:またホットレモンでも飲む？

蒼弥:お願いします。あ、また飲みやすいくらいに冷ましてくださいね？

A:本当わがままなんだから蒼弥くんって

A先生は呆れたように笑って、俺はまたいつも通り甘えて。

俺が唯一安心して甘えられるのは貴女だけだから。

貴女とは簡単には終われない運命なんだろう。