Which one do you like...??____Soya_I (ページ13)

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ｵﾜﾗﾅｲページ13

［ﾀﾞﾒﾅｶﾝｹｲﾃﾞﾓ続編］
soya side

床に散らかる衣服と銀色の四角い包み。

ギシ、ギシとゆっくりしなる保健室のベッド。

本当に一瞬の出来事だったんだ。俺はさっきHRを終わらせてこの部屋に来たばかり、時計を見て思っていたほど時計の針は進んでなかった

A:蒼弥くん、服、早く

蒼弥:あ、すみません

俺にはちゃめちゃにされてたはずなのに、しれっとしてて、自分がしたことに対する罪悪感とか羞恥心とか一気に襲ってくる

A:ほら、蒼弥くんなにぼーっとしてるの？

俺はまだワイシャツを羽織ったばかりなのに、A先生は既に着替え終わってて、本当に何事もなかったかのように振る舞う。

大人ってそういうことなんだ。まだ自分は熱っぽいし、なんならお互いの甘い声も吐息もまだ耳の奥に残っていて、初めて見るA先生の艶っぽくて綺麗な表情が鮮明に思い出されてしんどいというのに。

蒼弥:Aせんせっ、あの、俺

A:ん、今日は帰りな。また明日一緒に帰ろうね

そう言ってぽんっと肩を押されて保健室から出される。
今日で終わりにするって言ったのに、終わらせるつもりでA先生を壊しに行ったのに。

その夜は全く眠りにつけなくて、目覚めた頃にはもう2限が終わる時間になってた。友達から何件もメッセージが入ってる。なんとなく身体がだるくて休むって返事をしてまた眠りにつく。

また目覚めた時には夕方でA先生が退勤する時間になっている。
ぐしゃっと頭を掻いて制服を着て外に出て向かう先は学校。俺のことなんて待ってるわけないけど、明日ね、なんて好きな人に言われたら単純だから期待を寄せる。終わらせにいった関係を深く結ぼうとしてきたんだ、貴女という人は。

A:蒼弥くん？今来たの？

いつも通り笑って俺に近づく

蒼弥:A先生が一緒に帰ろうなんて言うからですよ

A:蒼弥くんといられないなんて寂しいでしょ？あんなにたくさん蒼弥くんのお世話して、突然終わりにしようだなんて随分身勝手すぎない？

そう俺に言ってくる貴女は余裕の笑顔で狡いことばかり言う。