ｵﾓｲｵﾓｲﾘｮｳｶﾀｵﾓｲ__5 ページ24
your side
泣きじゃくる私を宥めるみたいに私の頭をぽんぽんと撫でて背中をさすってくれる猪狩が、いつにも増して目を細めて私を見つめる
蒼弥:Aちゃんのこと好きだよ
A:毎日毎日猪狩のことで悩んでたの馬鹿みたいっ、猪狩の馬鹿...
蒼弥:そんなに俺で頭いっぱいなってたの？
A:苦しかったよ...知らないでしょ
蒼弥:これからもっと俺のことで頭いっぱいなってくれる？てかなっててくれなきゃ嫌だな
またふにゃっとした優しい笑顔をしながらぎゅーっと私を抱き寄せて頭を撫でてくれるから、私もぎゅっと抱きしめ返す
A:...好き
蒼弥:そういうの顔見て言ってよ〜
A:やだ、猪狩のせいで今私酷い顔してるから
蒼弥:俺のことでいっぱいなんだからそのうち言わずにはいられなくなるよ、それに嫌ってくらい好きって言っちゃう。俺もAちゃんのことで頭いっぱいだし
A:っ、
少し抱きしめる力を緩めると猪狩は私のおでこに口を付ける
蒼弥:よし、帰ろっか
A:あ、
蒼弥:ん？どうした？
A:手...繋ぎたい
蒼弥:良いよ繋ご
優しく笑ってくれるその顔が、もう私だけに向けられるって思ったらもっと好きになっちゃいそうだよ
苦しい片思いした分いっぱい幸せにしてね、 なんて言わないけど
A:これからはもっと一緒にいられるね
蒼弥:改めて言われると恥ずかしいからやめろ
A:かわいい、んっ？！
突然頬を彼の手でむぎゅっと挟まれて、一瞬唇に柔らかい感触を覚える
蒼弥:かわいいのはAちゃん。これからいっぱいこういうことするからね
なんて言って頭をぐしゃっとして顔を真っ赤にしながら俯くの、ストレートなこと言う割に照れて余裕なくなってて可愛いから
A:そ、蒼弥？
蒼弥:はあ？！呼び捨てとかずるいから...本当むりだよ突然は心臓に悪いんだって
ちょっと前の気まずさなんてなかったみたいにお互いくっつきあっちゃって
苦しい片思いしたけどやっぱり蒼弥のこと好きになって良かったよ。
まだ恥ずかしくてちゃんと目を見て言えないけど
また私のために向ける笑顔とその綺麗でつぶらな瞳と目が合うたびに"だいすき"って心が叫ぶよ
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作者名：ようぴょん** | 作成日時：2018年2月17日 3時
