【d!】私の家に不審者が！！！ (ページ6)

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なんとなくわかった気がする。この感じあれだ、夢小説で定番のトリップ、ってやつだ。コネシマさんは別の世界からこの世界にトリップしたんだろう。

しかし、これを本人に伝えても……信じてもらえるだろうか。いや、信じてもらえないだろうな。とは思いながらも、引かれることを覚悟で伝えてみる。

「あの…ですね。コネシマさん」

kn「なんや」

「貴方の御国、この世界に存在しないと思います」

kn「………………はぁ？」

まあ、その反応が妥当ですよね。

携帯で世界地図を検索して、コネシマさんに見せて説明をする。

「えっと、私が住んでいるのはこの小さな島国で、日本と言います」

kn「日本……やっぱり聞いたことない国名やな」

「デスヨネ………私も我々国は聞いたことないので、この世界には存在しないと……」

kn「………つまり、ここは俺の元いた世界とは違うということか？」

呑み込みが早いなこの人。コネシマさんの話を聞くに、隣のxx国に魔法使いがいて、その魔法使いなら異世界に飛ばすことも可能かもしれない…ということだ。

んん？そっちの世界には魔法使いもいるんだね…そっちこそ異世界じゃないっすか……。

「エット……帰り方とか、わかるんですか…？」

kn「わからん。こういった事例はないからな…恐らく、この世界には魔法使いとかおらんのやろ？」

「ないですね…」

kn「なら無理やな。俺の世界の仲間達がなんかしてくれるのを待つしかないわ」

どう返事をしたらいいのかわからなくなってしまい、はぁ……とぶっきらぼうに返してしまった。

いやだってさ、つまりは行く宛てがないってことだよね？コネシマさんはこの世界に初めて来て…知り合いなんてもちろんいないわけで、頼れるとしたら不本意だが、今出会った私だけで……

kn「しばらくよろしくな、えっと…お前の名前なんやっけ」

「あ、はぁ……鈴木Aです……」

私の嫌な予感は当たってしまいました。嗚呼…現れるとしても、異世界の軍人さんじゃなくて、もっとマシな不審者が現れてほしいものです。

そして不本意ながら、しばらくコネシマさんという軍人さんを養うことになりました。