【ハイキュー】僕んとこの一年生超かわいーべ！！【男主】 (ページ10)

今日:34 hit、昨日:53 hit、合計:953,171 hit

(￣▽￣)=3{次はミスらない…！) ページ10

.

　そして、翌日の土曜日。

「おっ、二人とも早いね」

　少し早めに来た体育館には、もう既に一年生が二人来ていた。

「あっ、こないだの人！」
「………」

　どうやら二人とも覚えていてくれてたらしく、目付きの悪い影山飛雄も、少し眉間の皺を取って僕を見た。

「おはよ。初日以来初めて会うよね、僕は内海A。よろしくね」
「俺は日向翔陽です！」
「影山飛雄です」

　一礼する二人に、先日の反省も踏まえ、一つ質問した。

「二人とも、いままであだ名って付けられたことある？不愉快じゃない、えっと、仲いい人に呼ばれてたとかの」

　二人とも質問の意図がわからなかった様子だったが、日向翔陽の方が先に挙手した。

「幼馴染みに『翔ちゃん』って呼ばれてました！」
「おー、いいね」
「はい？」
「じゃあ僕も、翔ちゃんって呼んでいいかな？」
「えっ？あ、えっと」

　戸惑ってる日向翔陽もとい翔ちゃんに、どう言葉を返せばうまく言えるのかなと困っていると、元気な声が飛び込んできた。

「おーっす！何だ、ウッチーはえーな！」
「おっ。おはよー龍ちゃん、珍しいね、こんな早く来るの」
「まぁな！」

　にっ、といつものように龍ちゃんと笑みを交わすと、日向翔陽もとい翔ちゃんが、嬉しそうに両手を振り上げた。

「ウッチー先輩！」
「えっ！？ふぁ、はいっ！！」
「うわああこういうの、すっげー部活って感じします！！わああ！！」

　よくわからんが僕も「翔ちゃん！！」と呼んで一緒にはしゃいだ。

「で、影山飛雄の方は？」
「え、フルネーム呼び…？」
「あーうん、呼び方決まってないうちはみんなこうなの」

　影山飛雄は少し迷ったあと、小さな声で、

「不本意なんスけど、ある人に『トビオちゃん』と……」

　もそもそ言った。

「トビオちゃん！！」
「は、はいっ」
「ハァァー翔ちゃんもトビオちゃんも可愛いね！！烏野(うち)来てくれてありがとね！！」

　バシッバシッと二人の背中を叩いて、満足してシューズを履き始める。

「あの、うっ、う…内海さん」
「あ、トビオちゃんらの方は僕のこと好きに呼んでいいからね」
「あ、はい。内海さん、ポジションってどこやってるんですか？」
「レフト。って言っても、僕は龍ちゃんみたいにたくさんスパイクは打たないよ。どっちかって言うとレシーブ重視」

　トビオちゃんは一度バッと頭を下げると、コートに走っていった。

「ぎゃんかわ…」

　一年生マジ天使。

　