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( / -`;){ふらふらする) ページ39

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 背の高い月島くんと影山くんが下がったことで、今、一番ブロックに高さがない。とかなんとか、思われてると思う。

 まぁ、僕はそんなに大きくないし。

 大地さんと同じくらいだし。

 それに比べて、あっちのラッキョウくんはでかいし。

「はぁ…ゲホッ」
「無理すんなウッチー!」
「してねーよ、ちょっとだけ!」
「頭茹でダコみたいになってんじゃねーか!」

 た、確かに頭ヒートしてるけど!気合い入ってるだけだから!別に頭沸いてるとかそんなんじゃ…って頭沸いてるとかただの罵倒じゃんかよ!あーもう、余計なこと考えんなよ僕!

「金田一!」
「オオッ!!」
「来ると思った!!」

 バッ!と両手をあげてブロックするも、たぶん左サイドはがらがらだ。狙われそう。


 いやー、最後の最後で可愛い後輩頼るなんてなぁ。


「おいで、翔ちゃん!!!」


 僕の背後を風がすり抜けていく。

 狙われた左サイド、ボールは、突如ブロックの背後から現れた小さな手に阻まれ、ふわりと宙に飛んだ。

「よしっ」
「ナイスワンタッチ日向!!」

 トビオちゃんと龍ちゃんの歓声が上がる。そして、次やることはひとつだ。

「チャンスボール!」
「くそが!!今度は俺が叩き落としてやるよ!!」

 ボールの行く先には、目を光らせたトビオちゃんがいる。

「……僕じゃきっと…ね。…だから……」

 誰にも聞こえないように。聞かせたくないから、でも、堪えられなかった言葉。

「―……、ね」

 着地した隣には、もう誰もいない。

 トトンッと、二歩ほど下がってから、グンッ!と飛び上がる。

 トビオちゃんのトスで、また、ふっとボールが風を切っていった。


 ブワッ。


 僕とは比べ物にならない、空を切る音。飛翔の唸りをピリッ、と感じた。微かに、翔ちゃんの敵意も。圧力も。

 ゴッ。

 僕が腕を振り抜いたら、既にボールは、及川さんの顔面の真横を突っ切って、ダンッ!と床に叩きつけられていた。


 短い静けさの後、試合終了のホイッスルが鳴る。



 勝ったのは、僕たちだ。






 

(/´△`\){うー……)→←(  ̄▽ ̄){顔文字のネタが尽きてきた。)



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- 絵がカッコいい (2020年8月15日 21時) (レス) id: b71a30ab06 (このIDを非表示/違反報告)
- 方言的なのが、面白いです。 (2020年8月15日 21時) (レス) id: b71a30ab06 (このIDを非表示/違反報告)
遠山 - ファイト! (2015年9月19日 20時) (レス) id: 7d64baf24c (このIDを非表示/違反報告)
TYMS - 頑張れ! (2014年12月8日 21時) (レス) id: df9fd10a80 (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - ファンです!更新く( ̄Д ̄)ノガンバレーーー♪ (2014年10月28日 15時) (レス) id: f46468fbc7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者ホームページ:http  作成日時:2014年8月19日 11時

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