【ハイキュー】僕んとこの一年生超かわいーべ！！【男主】 (ページ36)

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( `･ _･){理解不能…でも…) ページ36

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　僕には無理だな。

　一球目のサーブを返した時点で、そう思った。僕には無理だ。打てない。

　別に、たかが練習試合だし、相手の人何かすごい人らしいし、僕程度が太刀打ちできなくて、仕方ないよね…？

「月島くん！」

　内海先輩が大きな声を出した。そういえば、さっきも怒鳴られたっけ。怒ってるのかな、軽く謝っ……、
　……あれ。

「すみませ」

　何で謝ろうとしてるの、僕。
　しかもさ、はぐらかすために謝ってる感じじゃないよね？本気で謝ってるよね？何で、自分のことなのにわからない、イライラする。

　内海先輩は僕の言葉を遮って、いつもより割り増し明るい笑顔で言った。

「大丈夫、大丈夫！上手く上げらんなくていいんだよ！絶対拾ってあげるから！あんなの、全然怖くないよ！」

　…この人は……。

　田中先輩が吹き出して笑い、

「よかったな月島、ウッチーがいりゃなんも怖くねーぞ」

　からかい半分、でも、嘘をついているようには感じなかった。

　もう一度先輩の目を見た。曇りがなくて、自信に溢れていて…でも少し、そういうものとは正反対のものを抱えているような、綺麗なアイスブルーの目。

　頷いた。
　さっきまで諦めようとしていた僕は、いつのまにか消えていた。

　日向然り、烏野(ここ)の人には色々調子を狂わされる。

　それでも、

「サッコォーイ！！！」

　バカみたいに暑苦しくて、一生懸命で、理解不能……でも、僕は…。

　ちょっと、内海先輩の見ている世界(もの)が、見てみたくなった。…そんな僕を嘲笑うように。

　再び迫る有り得ない威力のボールが、腕を弾いて吹っ飛んでいった。

　顔を顰めた僕の目の前を、一瞬で飛び去った。

「ま、だ」

　落ちてない。

　先輩の声が遠ざかり、ボールが落ちる寸前に、先輩の手が―…。

　