【ハイキュー】僕んとこの一年生超かわいーべ！！【男主】

( ¬_¬){まぁ…可愛いんじゃない？) ページ15

side in 月島
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　初見は、廊下ですれ違ったとき。

　強面の坊主の人と歩いていたから、何となく視線を向けたら、山口ぐらいの身長だな、と率直な感想が出てきた。

　本当にすれ違っただけだから、たぶん、あっちには認識されてない。

　でも僕は、そんな廊下ですれ違っただけの人を忘れることはなかった。





「うあっ！？」



　イライラしながら向こう側のコートを睨んでいた土曜日の午前。王様とチビの変人速攻が全然止められない。ちょうど舌打ちするところだったそのときに。


「…………っ」


　あの人の脇に差し込まれた手。擽られでもしたのだろうか、この場にそぐわないのに、変に嫌悪感を感じない。


「やっぱり、Aは可愛いなぁ」


　頬を緩めたキャプテンが、しんと静まり返った体育館のなか、堂々とそう言ってのけた。


「っ……ちーちゃんの、バカっ」


　僕にもギリギリ聞こえるくらいの震えた声でそう言ったあの人は、ダッシュで体育倉庫に走っていってしまった。


「………ウッチー先輩超可愛い…」


　目の前の日向が呟いたその言葉に、さっきまでとは違う苛立ちを感じた。



　内海A、あの人の名前。

　最初は変なあだ名とかつけられて、関わりたくない人、と思ってたけど…。

　………回りに感化されてるみたいでヤな感じだけど…。


　その…可愛いんじゃないの？
　……ま、本人に言うわけないけどね。








　

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