梅澤美波・頑張り屋さんの不調《齋藤飛鳥、山下美月》 ページ33
飛鳥side.
梅澤「飛鳥さん…。」
飛鳥「ん?」
梅澤「ちょっと…横になってもいい…ですか……。」
映像研の撮影の休憩中、梅がそう言ってきた。
いつも無理してでもやるくせに、今日は珍しく素直。
飛鳥「いいけど…。体調悪いの?」
梅澤「…はい……なんか…クラクラしてて…。」
飛鳥「貧血っぽいね…。まぁ、そこのソファで横になっとく…?」
梅澤「……ありがとうございます…。」
顔色も悪いし、結構しんどそうだな…と思いながら梅の背中をさすることに。
飛鳥「うめ、気持ち悪くない?大丈夫?」
梅澤「今のところは…大丈夫です…。」
飛鳥「そっか。…なんかあったらすぐ言ってね。」
そう言うと、またギュッと目を瞑る梅を見て苦しくなる。
飛鳥「うめ、眩しい?」
梅澤「…少し…。」
飛鳥「このタオル使いな。」
表情が読めないのは不便だけど、少しでも光を遮ることで結構楽になったりする。
少しでも楽になるといいんだけど…。
梅澤side.
朝からなんとなくだるいなって思ってたけど、お昼前には完全に体調悪くなっちゃって…。
クラクラしてて立ってるのがしんどい…。
このままじゃ絶対倒れるだろうし…。かと言って何も言わずに横になるのも気が引けるから休憩中の飛鳥さんに正直に言うことにした。
ほんとは迷惑かけちゃうから、誰にも言いたくなかったけど、しんどすぎて少しだけ甘えることにした。
飛鳥さんに言ったら一瞬戸惑った表情をしたけど、すぐに私の不調に気づいてくれた…。
とりあえず、近くのソファに横になることに。
撮影の証明が眩しくて、目を瞑ってたら、飛鳥さんがタオルを持ってきてくれた。
飛鳥さんは昔、貧血が酷かった時期があったらしい…。つい最近、一期生さんから聞いた話。だからとは言わないけど…すごく慣れてる感じがして…。
でも、不謹慎かもしれないけど、慣れてる人がいるってだけでちょっと安心する…。私は貧血とかあんまりならないからなー…。
ゆっくりさすってくれる飛鳥さんの温かい手と、少し暗くなった視界に安心して、気づいたら眠っていた。
何時間経ったのか…。
いや、そんなに経ってないかもしれない…。
私は、飛鳥さんに起こされた。
飛鳥「うめ、大丈夫?体調どう?」
正直、さっきよりもしんどい…。でも、ここで素直に言えないのが私の性格…。
梅澤「大丈夫です…。」
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璃子(プロフ) - 私も過去のお話すごく好きだったので読み直したいです!これからも無理せずに頑張ってください!! (3月7日 11時) (レス) id: 7de8d9b366 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - 私も過去のお話読み直したいです!よろしくお願いましす🙇🏻♀️ (2月24日 20時) (レス) @page4 id: 69423b4bc7 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - 私ももしもだけどほんとのはなしを読み直したいです!忙しいとは思いますが頑張ってください!! (2月17日 17時) (レス) id: fd4a18c2b4 (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 飛彩さん、他のお話消してしまったのですか…??いつも過去のお話含め楽しく読ませてもらってたので、また家族小説とか弱り小説とか読み直したいです…! (2月17日 0時) (レス) id: 943ef010e8 (このIDを非表示/違反報告)
飛彩 - あすやまさん» リクエストありがとうございます!! (2022年9月4日 6時) (レス) id: 594cd0f0fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飛彩(ひあや) | 作成日時:2022年6月10日 5時