・ ページ30
楽屋に戻ると、隣に座っていた土生ちゃんに背中をさすられている由依の姿が。
理佐「どしたの?」
土生「ああ…なんか咳で吐き気誘発しちゃったみたいで…。」
理佐「そっか…。由依、控室貸してもらえたから移動しよっか。…立てそう?」
小林「……んっ…。」
土生ちゃんに反対側を支えてもらって、隣の控室に移動。
小林「…っハァハァ…。」
理佐「…休んでもいいんだよ?」
小林「出る…。っ…大丈夫……。」
理佐「まぁ、最終的な判断はマネージャーさんだと思うけど…。本番まではここで休も?」
小林「……ぅん…ゲホッケホッケホッ…っ…ハァハァ…ハァハァ…。」
小林side.
今日は音楽番組に出演する。…櫻坂に改名してからまだ間もないため、皆さんに少しでも櫻坂を知って欲しくて…。
でも、その気持ちとは反対に、ここ最近続いている咳はだんだんひどくなり、最終的に高熱を出してしまった。
昨日からだるくて…。でも、体温見たら頑張れない気がして…。
一応PCR検査は受けて、陰性だと確認が取れたから今ここにいるけど、ほんとはみんな咳してる私…嫌だろな…。
とりあえず、リハが終わったから、本番までは休める…。
周りも何人か眠りに入ってる人見かけたから、私も机に突っ伏してみた。
ただ、体調悪いと突っ伏すのもしんどくて…。
どうしようか迷っている時、肩に優しく手が触れた。
その手の正体は理佐。
私が咳をし始めた時からずっと心配してくれてて…。
隠すのも限界があるから素直に体調悪いこと伝えたら、一瞬びっくりしたような表情したけど、すぐに私が楽になるような提案をしてくれた。
そして、理佐がスタッフさんに言って用意してくれた控室へ。ここの控室は、和式の部屋になってて、畳とかが多い。
ちゃんと畳の上に布団敷いてくれてるのがほんとにありがたい…。
本番まではここで休むことになって、いつのまにか眠りに入ってたみたい。
次に目を開けたのは、出番1時間前。番組自体はもうとっくに始まっている。
理佐「あっ…体調どう?」
眉を八の字にして心配顔で見つめてくる理佐。
だいぶマシになった体を起こして着替えてメイクをする。
ただ、そこまで回復はしてないのか、少し動いただけですぐに息が上がる。
理佐「まだ熱いね…汗。…なんかあったらはけてね?」
小林「…ぅん。」
ステージ横での待機中もずっと背中をさすってくれていた。
109人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
璃子(プロフ) - 私も過去のお話すごく好きだったので読み直したいです!これからも無理せずに頑張ってください!! (3月7日 11時) (レス) id: 7de8d9b366 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - 私も過去のお話読み直したいです!よろしくお願いましす🙇🏻♀️ (2月24日 20時) (レス) @page4 id: 69423b4bc7 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - 私ももしもだけどほんとのはなしを読み直したいです!忙しいとは思いますが頑張ってください!! (2月17日 17時) (レス) id: fd4a18c2b4 (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 飛彩さん、他のお話消してしまったのですか…??いつも過去のお話含め楽しく読ませてもらってたので、また家族小説とか弱り小説とか読み直したいです…! (2月17日 0時) (レス) id: 943ef010e8 (このIDを非表示/違反報告)
飛彩 - あすやまさん» リクエストありがとうございます!! (2022年9月4日 6時) (レス) id: 594cd0f0fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:飛彩(ひあや) | 作成日時:2022年6月10日 5時