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二本目の収録をまきで終わらせて着替える。
荷物をまとめて楽屋を出ようとした時、めいめのマネージャーさんに呼び止められた。
「久美ちゃん、これ持って行ってくれる?」
久美「…いいですけど…これ…。」
「芽依、喘息の薬切らしちゃってるみたいで…。さっき病院でもらって来たから、持って行ってほしいんだけど…。」
久美「えっ、薬飲んだって…。」
「それは多分解熱剤…笑」
久美「じゃあ喘息そのまま…。」
「それはちょっとまずいかもね…。私、この後会議だしなー…。やばそうだったら病院連れてってくれない?…保険証とかは持ってると思うから。」
久美「はい…分かりました。」
まさかの喘息の薬…。
飲んだって言ってたのは解熱剤で、喘息の薬は飲めてない…。
急いでタクシーに乗ってめいめいの家に。
ピーンポーン。ピーンポーン。
………。
久美「めいめいー…。」
久美「めいめいー?」
東村「…っケホッ…ゲホッゲホッゲホッ…っヒュー…ヒュー…ぅ…ゲホッゲホッ…久美…っ…ゲホッゲホッ…っヒュー…。」
久美「おおっ…と…。」
久美「ごめんごめん、薬持ってきたから、中入ろっか。」
インターホンを押して、名前を呼んだら、しばらくして中からめいめいが出てきた。
でも、喘息の発作は結構長く続いていたのか、喘鳴もひどくなってる…。
久美「これ、吸える?」
東村「…んっ…ゲホッゲホッゲホッゲホッ…っ…ゲホッ…ヒュー…ヒュー…。」
久美「いくよ、3、2、1…。」
東村「すぅ……ゲホッゲホッゲホッゲ…っ…ヒュー…ゲホッ……ぅ…。」
久美「あと、ネブライザーの薬…貰ってきたんだけど…。」
久美「付け方わかんなくてさ…。」
東村「ゲホッゲホッゲホッ…っ…やる…っ…ゲホッゲホッ…ぅ…ヒュー…ゲホッ…。」
そう言って、組み立て始めるけど、一向に咳は治まらない。
東村「……っヒュー…ゲホッゲホッゲホッ…ぇ…っ……吐きそ…っ…。」
そう言って、立ち上がるけど、トイレまで間に合わず床に戻してしまう。
久美「めいめい、病院行こ。…このままじゃ多分良くならないからさ。」
東村「ぅ…ゲホッゲホッゲホッぇ…っ…ん…っ……ゲホッゲホッ…ヒュー…。」
久美「まだ吐きそう…?」
東村「ん…っ…ゲホッゲホッゲホッ…気持ち悪い…っ…ゲホッ…ヒュー…。」
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璃子(プロフ) - 私も過去のお話すごく好きだったので読み直したいです!これからも無理せずに頑張ってください!! (3月7日 11時) (レス) id: 7de8d9b366 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - 私も過去のお話読み直したいです!よろしくお願いましす🙇🏻♀️ (2月24日 20時) (レス) @page4 id: 69423b4bc7 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - 私ももしもだけどほんとのはなしを読み直したいです!忙しいとは思いますが頑張ってください!! (2月17日 17時) (レス) id: fd4a18c2b4 (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 飛彩さん、他のお話消してしまったのですか…??いつも過去のお話含め楽しく読ませてもらってたので、また家族小説とか弱り小説とか読み直したいです…! (2月17日 0時) (レス) id: 943ef010e8 (このIDを非表示/違反報告)
飛彩 - あすやまさん» リクエストありがとうございます!! (2022年9月4日 6時) (レス) id: 594cd0f0fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飛彩(ひあや) | 作成日時:2022年6月10日 5時