※ デートしませんか? / 詩島剛 ページ3
鞄からコンパクトな手鏡を出し軽く手で髪を梳かせば自分の容姿を確認し『よしっ』と気合を入れる
何故ここまで入念にチェックしているのかと言うと今日は待ちに待ったデートであるからだ。
付き合いたてではあるがまだまだ幼稚な私を引っ張ってくれる素敵な人
そんな所に私は惹かれたのだろう
「えっと、待ち合わせはここ…だよね」
手首に付けていた時計を確認し待ち合わせの場所で彼を待つ
すると
剛「よっ!」
「お待たせ」と言いながら走ってきた彼に在り来りな言葉の挨拶を返す
「あっ、詩島くん」
剛「待たせてごめんな?」
「ううん。忙しいのに時間割いてくれてありがとうね」
剛「いや、それはいいんだけど」
忙しいのに態々私の為に時間を割いてくれる所とても優しいなと思い思わず笑みが零れる
その笑みを見てか彼は「んだよ…」と少し不貞腐れた顔をした
「ふふっ、優しいなって思ってね」
剛「あっそ」
素っ気ない態度ではあったが彼の顔は赤面しており、照れているんだなと私の角度からでも見れたのが分かった
たわいも無い会話をしながら数分歩いて行くと目の前に落ち着いたカフェが見え彼は私の手を掴み引っ張るようにしてカフェに入る
「いい雰囲気のカフェだね」
店内をきょろきょろ見回し案内された席に着けば彼は慣れたように注文を取る
私はケーキと紅茶と言う至ってシンプルな物を頼んだが彼はアイスコーヒ。
注文の品が届けばゆっくりと会話を楽しみ2人で笑い合う
剛「で、寂しくなかったか?」
「会えてなかったしちょっぴり寂しかったけど剛くんも忙しいし仕方ないかな…って」
剛「つくづく思うけどAって優しすぎるだろ」
「そうなのかな?自覚ないな…」
カフェではあるが私達の座った席はオープンテラスの席である為見晴らしも良い
晴れた空とても清々しい日
そんな感じでのんびりしていると彼の知り合いかと思われる人に声をかけられた
チェイス「剛」
名前を呼ばれた瞬間彼は驚いた表情をして飲んでいたアイスコーヒーを吹き零してしまう
慌てて自前のハンカチやテーブルにセットしてある紙ナプキンで彼の服や机を拭く
剛「てめぇ…っ、いきなり話しかけんな!」
「お友達?」
剛「なわけあるか!!」
チェイス「そっちは…」
剛「お前には教えない」
仲が良いのか悪いのか彼は文句を相手に告げながら口論を繰り返してる
そんな光景を見ながら再び私は笑う
「ふふっ、楽しそう」
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めぐみ(プロフ) - 初めまして、リクエスト失礼致します。もし宜しければグラファイトと滅で夢主を取り合うお話を読んでみたいです。 (2021年3月18日 22時) (レス) id: 5c66241426 (このIDを非表示/違反報告)
わんころもち(プロフ) - 七菜さん» そうなんですね笑 遅くなりましたが完成致しました、是非ご覧くださいませ(´ω`*) (2020年6月16日 21時) (レス) id: 45114c04b6 (このIDを非表示/違反報告)
七菜 - わんころもちさんありがとうございます。私はちゃんとドライブみてないんですけどねw (2020年6月11日 16時) (レス) id: 485df7daa3 (このIDを非表示/違反報告)
わんころもち(プロフ) - 七菜さん» コメントありがとうございます。リクとしてお受け致しますね(´ω`*) (2020年6月10日 8時) (レス) id: 45114c04b6 (このIDを非表示/違反報告)
七菜 - リクエスト失礼します。例で出していたドライブの剛とカフェデートをリクエストしていいですか?それで、その後チェイスが乱入とかどうでしょう? (2020年6月9日 20時) (レス) id: 485df7daa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わんころもち | 作成日時:2020年6月1日 1時