No.4 ページ5
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あの頃よりも低い声。何処か残るあの頃の面影。そして、伸びた身長。あの頃と変わらないのは鬱陶しくなるほど目の前を隠す前髪と銀縁眼鏡。
MG「ウォヌヤ！久しぶり！覚えてる？」
WN「覚えてる」
MG「いや〜、まさか！Aと話してたんだよ。もしかしたらウォヌと同じ配属先になったら、って」
ミンギュは「ね！A」なんて言っていて、なんてことを言うんだと焦るわたしを他所に、また「ね？」と言うから。曖昧に濁した返事をしてミンギュを睨むけど伝わっていないようだ。
WN「そうなの？」
メガネの奥、前髪で隠れた目がこちらを捉えて少しドキッとした。「みんな知り合いなの？」スングァンのその質問に心の底から救われたような、そんな気分になる。
MG「小学校の同級生！」
SG「じゃあ、初めましてなのは僕だけなのかぁ…」
MG「でもウォヌと会うのも久しぶりだよ。ウォヌヤ、小学生の終わりに引っ越していったから」
SG「そうなんだ？」
WN「両親の仕事の関係で仕方なくね」
ミンギュのコミュニケーション能力にも常々驚かされていたけれど、スングァンも相当なものなのだろう。そして、小学生の時、あんなにも寡黙だった少年がみんなと喋っている事実に、なんだか親のような気持ちだ。
MG「Aってば今、すっごい失礼なこと考えてるでしょ」
『ううん。成長を噛み締めてただけ』
SG「よく分かんないけど、クォンさんってもしかして面白い人？」
WN「うん」
MG「あ、Aでいいよ」
『なんでそれをミンギュが言うかな？！良いけどさ』
SG「フフッ！みんな、今日からよろしくね」
スングァンの綺麗な笑顔の花が咲いたところで、会場にマイクのハウリング音が響く。
「失礼致しました。只今より、各テーブル毎に各部署へとご案内します。皆様は呼ばれましたら前の方までお越しください。各部署の部長が案内をさせていただきます。では、まず1班」
呼ばれた班のメンバーたちは前に集まって。そのままわたし達の3班も呼ばれて前に向かうと、「3班はー…、あぁ、部長が忙しいようなので課長が案内するようです」と伝えられた。
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yz_dk_(プロフ) - むさん» む様 コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです。いつもと比べて少しゆっくりな展開になるかもしれませんが楽しんでいただけますと幸いです^_^これからもよろしくお願い致します！ (2023年1月7日 13時) (
レス) @page11 id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 新作おめでとうございます！主様の小説がやはり1番好きです、更新いろいろあると思いますがどれも応援しています！ (2023年1月3日 1時) (レス) id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2023年1月1日 12時
