No.28 ページ40
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自分のデスクで仕事を始める準備をしていると、ジス部長から声を掛けられる。ジス部長がわたし達を苗字で呼ぶときは概ね仕事の内容について何かあるときが多い。
JS「クォンさん」
『はい』
JS「9時半から会議なんだけど、プレゼンする子達のパソコンの調子が悪いみたいで…。ちょっと僕も見てくるから、申し訳ないんだけど、この資料を会議室Bに持って行ってくれない？」
『はい。分かりました』
JS「ごめんね。就業前に…、自分の仕事もあるのに。ありがとう」
10部ほどの資料を受け取って席を立つ。「手伝おうか？」ミンギュがそう声をかけてくれたけど、たったこれだけの量ならひとりでも問題なくできそうだ。気持ちだけ頂戴して、資料を片手に会議室まで足を向ける。
廊下を歩いているとボソボソと誰かが喋っているのが聞こえて、それがスングァンとウォヌだと気付くのは2人の姿が見えた頃だった。
SG「楽しかったんだよね」
WN「う、うん」
SG「もっと一緒に居たいなーとか？」
WN「まぁ、うん…、そうですね」
SG「うんうん。大好きなんだねぇ」
WN「なに、急に」
SG「好きなんでしょ？Aのこと」
WN「……」
SG「ね？好きなんだよね？」
WN「…好き、だけど」
急に聞こえた自分の名前と、ウォヌからの告白のような“好き“という発言に動揺が隠せず持っていた資料をばら撒いてしまった。
SG「何してんの、Aヤ」
『あ、いや、ごめんなさい…？』
スングァンは笑いながらその様子を見て「ほら、ウォヌヤ。手伝ってあげなきゃ」とウォヌの背中を押す。
WN「あ、うん…！」
『ご、ごめんね。ありがとう』
残りの資料を拾ってくれたウォヌから半ば奪い取るように資料を受け取って、その場を離れようとしたらウォヌに引き止められた。
WN「今の話、どこから聞いてた…？」
『え？あ、うん…、えっと…』
WN「……全部聞いてたなら、さ…」
『あ…、割と全部、かな…？』
WN「今日の夜、もう一回時間ちょうだい」
真剣な顔でそう言うウォヌの視線を逸らすことができなくて、大きくひとつ頷いて見せて。また恥ずかしくなって、足早にその場を後にした。
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yz_dk_(プロフ) - むさん» む様 コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです。いつもと比べて少しゆっくりな展開になるかもしれませんが楽しんでいただけますと幸いです^_^これからもよろしくお願い致します！ (2023年1月7日 13時) (
レス) @page11 id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 新作おめでとうございます！主様の小説がやはり1番好きです、更新いろいろあると思いますがどれも応援しています！ (2023年1月3日 1時) (レス) id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2023年1月1日 12時
