ジェネハウス。#1

○43 ページ44

side裕太

玲「ぁりゃ、くっ、の、くちゃぁっ、て、泣」

裕「え？」

隼「にぃちゃっ、のっ、ばさっ、て、泣」

裕「ん？」





亜嵐くんの、くちゃ？

兄ちゃんの、ばさっ？




頭の中に浮かぶ不思議なワードが繋がりそうになったとき、また2人の口が開き。



隼「りょたっ、くっ、泣」

玲「めん、ちゃぁ、泣」





また泣き始める双子。



それから浮かんだ、2つのこと。





裕「亜嵐くんの紙クチャってしちゃったの、玲於？」

玲「んっ、泣」

裕「お兄ちゃんたちのタオル、バサッて出したの隼？」

隼「んぅ、めんちゃ、泣」








今日、朝から我が家の話題となっていた2つの事件。



涼太が犯人として怒られ、挙句、飛び出してしまった事件。




まさかの真犯人はこの双子だったとは。




慌てて探しに行った3人にLINEを送ると、ほぼ同時に公園で涼太を捕獲したのと連絡が。





とりあえず双子を泣き止ませながら、詳しくは後で話すから涼太を怒らないでくれと連絡をして。





涼太を抱っこする龍友を先頭に4人が揃って帰宅した。









それからは涼太と隼、玲於も交えて。

もう一度、さっきのことを双子の口から言ってもらった。

相変わらず号泣しながら。




だけど亜嵐、龍友もわかってくれたようで、何度も涼太に謝っていた。



亜嵐の紙たちを玲於が散らかして、それを涼太がなんとか戻そうとしているときに亜嵐が部屋に入ってきてしまい、涼太の仕業だと勘違い。



隼が俺らのタオルを引っ張り出して散らかしたのを、涼太が一生懸命に畳んで戻そうとしているところに龍友が来て、これまた涼太の仕業だと勘違い。




そして。

俺とメンくんも勘違いのまま怒ってしまったことを謝った。

もちろん、元凶の隼と玲於も。









涼太はよく行く公園に居たらしい。

今回は何もなくて良かったけれど、勝手に外には行かないことを約束。

だけど今回は俺らも悪かった。








なんて言ってる間に時間は過ぎ、全員が遅刻したけれど。

勘違いしたままより、勘違いによる誤解が全部解けてよかったと思う。




涼太、本当にごめんね。

そんな思いを込めて、仕事帰りにお菓子を買って帰った。

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リクエストありがとうございました！

(今までとは全然違う感じのリクエストもお待ちしています！似たようなリクエストだと、内容も似てしまう可能性があるのでご理解の程よろしくお願いします)

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