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○42 ページ43

side裕太

メ「戻って来ないね」

龍「ほんまに何やっとんねん…」

裕「とりあえず双子には食べさせるでぇー」




着替えに行ったはいいものの、なかなか戻って来ない涼太。

とりあえずご飯に時間のかかる双子に食事を始めさせる。




裕「隼、口開けて。玲於もほれ、」


なんだけど。



裕「ほれ、あーん。お口開けて」


何故か口を開いてくれない。

ほっぺをツンツンと刺激してみても、口元までご飯を近づけてみても。



裕「お腹ペコペコじゃないん?」


何も答えてくれない。








そしておかしなことは、それだけじゃなかった。









龍「ちょっと待って、涼太おらへん!」

メ「え?」

亜「トイレじゃなくて?」




メンくんと亜嵐ののんびりした声とは裏腹に、龍友の声は明らかに焦っていて。




龍「ちゃうねんて!しかも庭に出るとこの窓開いとるから、もしかしたら外…」

メ「やばいじゃん!」

亜「え、出たの!?」




ガタンッ!と勢いよく席を立って家中を駆け回る3人。


裕「2人はご飯食べような」

双子にはまだあんまり不安を与えないように、俺は出来るだけ落ち着いて何事もなかったかのように話す。









龍「やっぱ 4対1 みたいな状況を作ってしもたんがあかんかったんかな」


頭を抱えて珍しく冷静さを失っている龍友。




裕「今は涼太見つけやな」

メ「そうだね、とりあえず連れて帰って来なきゃ」

亜「俺も行く!」



バタバタとメンくんと亜嵐が家を飛び出してゆく。

そして。



裕「龍友も探してきて。玲於と隼は大丈夫やから」


俺がそう言うと。


龍「ごめん、頼んだ」



龍友も勢いよく出て行った。









裕「よし、みんなが戻って来るまえに食べ終わるぞ!」


なんて意気込んでテンションを上げてみたのに、双子はなぜかじっと俯いていた。


裕「どしたん?食べようや。ほれ、あーん」



だけど相変わらず食べてくれなくて。



裕「しんどい?どっか痛い?」


なんて俺が優しく2人の顔を覗きながら話すと。


玲「っ、ん、泣」

隼「あっ、泣」

裕「え、なに、どしたん、」




突然、静かに泣き始める双子。

そして。



隼「っ、めん、ちゃぁっ、泣」

玲「めん、ちゃーっ、泣」



なぜか謝り始める。


そこに着いていけない俺は、ただあたふたしてしまう。





裕「待て待て、ゆっくりお話しできる?」





そして2人の口から出たのは、朝から騒動を起こしていた問題児のことだった。

○43→←○41 / 勘違い



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りさ - jdhchebbdnさん» いえいえ(*^-^*)続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月21日 3時) (レス) id: 4e892c9c3e (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - りささん» ありがとうございます (2021年2月20日 22時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - そらさん» いえいえです! (2021年2月20日 22時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - ジェネハウスがジェネハウス#1になってる(*^-^*)続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月20日 3時) (レス) id: 983b81c132 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 書いていただきありがとうございます! (2021年2月19日 23時) (レス) id: d773789e6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:jdhchebbdn | 作成日時:2021年2月1日 22時

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