ジェネハウス。#1 (ページ38)

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side龍友

メ「え、大丈夫？」

龍「大丈夫やって。まぁ僕のが涼太に移ったんやろうし」

メンくんは家事で忙しいので、僕が涼太の面倒を見ることに。

無理しないで、とかこんな時くらいゆっくり休んで、とか言われるけれど。

そろそろこの隔離生活も飽きてきた。

ずっと1人とか寂しすぎる。

まぁ胃腸炎同士なら移るとかないし。

なんてことで、僕より明らかに辛そうな症状の出ている涼太を座ったまま抱っこする。

龍「眠いんか？」

涼「んぅ…ゃぁっ、」

龍「大丈夫やで、僕がおるからな」

薬を飲んだからだろうけど、その副作用と最近は吐き気で寝れてないのとで睡魔に襲われる涼太。

だけどなかなか寝ようとしない涼太。

龍「よし、僕の布団にごろんしよか。はい、ごろーん」

涼「んんーっ！やぁ！」

龍「おぉ、苦しいて…」

コアラのようにギュッと僕の首に腕を回して離すまいと締め付けてくる。

もう、こうなったら仕方がない。

涼太は寝かせてあげたいし。

龍「ほら、僕も隣でごろんするから、な？」

涼太の横に寝転び、お腹をトントンとしてやる。

龍「おやすみ」

涼「んんーっ、んっ、んーっ、」

龍「んっ……どした、涼太」

いつの間にか僕まで眠っていたようで。

隣から小さな唸り声が聞こえて、ゆっくり目を覚ます。

龍「りょーた、出ておいで。しんどいやろ」

涼太は布団の中にすっぽりと潜り込んでしまっていて、出てきそうにないから、息苦しいだろうと布団をめくって涼太を出してあげる。

すると涼太は、クルッと丸くなっていた。

そして時折、体に力が入る。

龍「どした？吐きそう？気持ち悪い？」

涼「んーん、」

枕元の袋を手繰り寄せて近付けるけど、違うと言わんばかりに首を横に振って押し返して来る。

涼「っ、たぃぃ、のぉ、泣」

龍「あ、お腹痛いん？」

涼「たぁ…泣」

龍「あぁ、あぁ、泣かんよ。トイレ行こな」

突然、目に涙を溜めたかと思えば、痛い痛いと言い始める。

そこでやっと、あぁ胃腸炎だ、なんて寝ぼけてた頭が起きた。

涼太を抱っこしてトイレに連れて行き、辛そうだったから一緒に入ってお腹を撫でてやった。

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昨日の地震、これ以上大きな被害が起きないことを願っています。

そして読者様のご無事を願っています。