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○25 ページ26

side亜嵐

龍「なぁ、涼太まだ着替えから戻ってきてないん?」

メ「うそ、結構な時間たってるよ」

裕「もう、早く玲於のこと病院連れて行きたいのになぁ」



玲於が久しぶりに熱を出したもんだから、みんなは泣いて愚図る玲於に付きっきり。



俺は隼の面倒を見とけってことなんだけど、涼太も気になってないわけではない。

隼は玲於と双子だし小さいから気にかけてあげたいのはわかるんだけど、涼太もまだ4歳だしなぁ。なんて。



亜「俺、ちょっと涼太見てくるわ」

隼「あっ、どこぉ、いくのぉ、」

亜「隼も行く?はいはい、抱っこね」


立ち上がる俺に手を伸ばす隼を抱き上げる。




龍「見つけたらはよ戻って来いって言っといて」

亜「ん、」









亜「涼太?あれ、」

着替えに使っていたはずの和室に、涼太の姿はなかった。


亜「なんで靴下、笑」

ただ、和室を出てリビングとは逆の方向になぜが落ちている靴下。

そして少し進むと、次はシャツが。



とりあえず回収しながらそのモノたちを辿る。


亜「なんだ、ちゃんと出来てるんじゃん」

辿り着いたのは洗濯カゴ。

何個か途中に落としていたけれど、ちゃんと服がカゴの中に入っていた。

じゃあどこ行ったんだと思っていると。


隼「はぁと、とぉれ!」

亜「はいはい、行こうね……ってあれ、涼太?」



少し開いていたトイレのドア。


亜「どしたの…しんどい?」








中を覗くと、トイレの床にペタンと座り込んで便器の方を向いている涼太。

しゃがみこんで目線の高さを合わせて問いかけるけれど、涼太は首を横に振る。



亜「立てる?そこちょっとバイキンマンいっぱいだから、こっち来よっか」


トイレの床にずっと座っているのはあれだし、トイレの外に出るように促す。


涼「ん、ぁい、」




ゆっくり、ゆっくり立ち上がってトイレから出てくる涼太。


亜「ほんとにしんどいんじゃない?」

涼太に問いかけたそのとき。


隼「んーっ、ありゃんくんっ、ありゃんくっ…ぐすっ、泣」

亜「え?ってあ、ごめん!」



隼が突然泣き出して見てみると、ジワジワとズボンが濡れてゆく。


そうだ、隼はトイレに行きたがってたのに。


隼「っ、めん、ちゃぁ、泣」

亜「ごめん、今のは亜嵐くんが悪かったね。本当にごめんね」


今のは完全に俺が悪い。


涼太と話すにしても、隼をトイレに座らせてあげればよかったね。


亜「ちょっと誰か助けて!」

リビングに向かって助っ人を呼んだ。

○26→←○24 / 人間不信



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りさ - jdhchebbdnさん» いえいえ(*^-^*)続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月21日 3時) (レス) id: 4e892c9c3e (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - りささん» ありがとうございます (2021年2月20日 22時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
jdhchebbdn(プロフ) - そらさん» いえいえです! (2021年2月20日 22時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - ジェネハウスがジェネハウス#1になってる(*^-^*)続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月20日 3時) (レス) id: 983b81c132 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 書いていただきありがとうございます! (2021年2月19日 23時) (レス) id: d773789e6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:jdhchebbdn | 作成日時:2021年2月1日 22時

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