山吹120 ページ20
「妖怪の生って長いから、飢えずに生きていけるだけでも有難いんだよ。組織に所属するだけで安全が確保されるから。組織が大きければ大きいだけ畏れも強くなるし、その分襲われにくくなる。だから総大将っていうのは必要なんだ」
「そう、か……」
「ふふ。難しそうな顔してるね。リクオくんはそういう感じじゃなかったの？」
「俺…は……俺のところは、そんなのは感じなかったな……。みんな思い思いに過ごしてた」
「そっか。大切にされてきたんだね」
「……そうだな」
大切にされてきたことが、良いこととは到底思えないと感じた。
それは、平和ボケということだ。
たしかに争いは数える程度しかなかったし、ここに比べれば平和なところだったけれど。
次期総大将として適切な環境だったかと言えば…そうは思わない。
少なくとも、その気があってもなくても、多くの妖怪の命を背負う未来が少しでもあるならば、教育をしてほしかったなとリクオは思った。
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夜 - とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。まだ続きは書かれる予定なのですか？書いてくださるならいくらでも待つので更新頑張ってください！ (7月5日 19時) (
レス) @page21 id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
茶白猫好き(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2022年7月8日 19時) (レス) @page12 id: e24cbecaf8 (このIDを非表示/違反報告)
戯言(プロフ) - 待ってました！！！更新ありがとうございます！応援しています！ (2021年12月12日 17時) (レス) id: 2a27d057e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆらき | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/43825162
作成日時：2021年12月12日 16時
