空に浮かぶ (ページ45)

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意地悪ページ45

小「あれ？今日親父遅いん？」

母「うん、だから先に食べてて」

コプコプとお茶をついでテーブルに戻る

小「あ、大晴俺もついでにお茶…」

福「ちょっと遅かったな、自分でつぎや」

ストンと椅子に座って何も無かったようにハンバーグをつついた

小「お、おう」

母「なんでそんないじわるするのー」

福「そう？」

母「ええよ、健くん私がついでくるから」

別にいじわるしたくてしてるんちゃうし、

やけど俺が健のこと雑に扱わんとそれはそれで変な心配するくせに

ー

時計を見たら9に短針が向いていた

明日も学校やし、はよ風呂はいろ

小「キャ！」

福「チッ、鍵閉めとけや」

そう言い残して扉を雑に閉めた

福「ほんまにこの家はなんやねん、」

キャ！じゃねーわ

上裸ってだけやろ、恥ずかしがんなやキモイ

ベッドに突っ伏して体を沈めていると机の上の携帯が鳴った

福「あれ、恭平や」

福「もしもし？」

高「あ、大晴？ちょっと待ってな」

ガサゴソと音がして恭平の言う通り静かに待った

大「よー！」

福「…和也くん？」

大「そうやで！俺今実家おるんやけど、俺の事元気か心配してたでーって話になってさ、じゃー電話しよかーってなってん」

福「そうなんや！」

大「うん、元気かー？」

福「うん、そっちは？」

大「ぼちぼちやなー春休みみんなでお見送りしてくれてありがとうな？」

久しぶりの和也くんの声になんだか安心する

大「まぁ実家出るって言ってもそんな遠くないから見送りなんて別に良かったけどな？」

福「でも俺は引っ越したで多分もう会えへんくなるって思って」

大「なんでー？会えるで」

その言葉で少しドキってした