空に浮かぶ (ページ35)

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向き合いページ35

You

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切ない

健くんを好きじゃなくなればこんなに切なくならんくて

済むんかな

小島「あ、あがった。行こっか」

健くんの足跡を辿るように背中を追いかけた

小島「Aちゃんさ、言える相手なら言った方がええと思うねん。」

「…振られるって分かっとっても？」

小島「振られたらまた新しく好きになればええよ。

そいつだけがAちゃんを幸せにできる訳やないから。死ぬ訳ちゃうし！それくらいの気持ちで」

『ダメならダメってちゃんと言ってくれな

その気持ちはどこ行けばええねんってなるから』

振られたら、ほんまに吹っ切れるんかな

振って貰ったら好きやなくなれるんかな

そしたらもっと、健くんを支えられる友達になるんかな

健くんが秘密にしていた気持ちに無理やり触れたのに

私の秘密は黙ったまま、それでええんかな

告白する理由出来てしまった

小島「ま、もし振られてもそん時は俺が全力で慰めるから」

どうやって慰めるんだろう

私を振るのは健くんなのに

鼓動が早くなってるのが分かる

伸ばした手が小刻みに震えて訴える

袖を掴んで少し引っ張った

小島「？どした？」

「あ、あのね…

私、健くんが好きです。」