空に浮かぶ (ページ33)

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大雨ページ33

小島

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小島「俺、雨めっちゃ嫌いやねん」

「まぁ私もそんなには…」

小島「親父の再婚相手が大晴のお母さんだって知った日も雨やった」

・

その日父親からの着信に出たら

一昨日学校で会った元気そうな声が聞こえた

小島「何ー？」

小島「…え、あれ？

なん…

え？」

訳もわからんまま言われた場所に行ったら

大晴と大晴のお母さんと、うちの親父がいて

そこではじめて状況を知らされた

・

小島「大晴も偶然2人が一緒におるん見ちゃったらしくて

んで、びっくりして持ってたスマホ水たまりに落として壊しちゃったんやって。

どんだけ慌ててんねんって」

Aちゃんは何も言わないまま
ただ俺の話を聞いてくれた

小島「その日に告白するつもりやった。

中二の時に転校してきた大晴と仲良くなって
その内に好きになっとって。

なんかもうずっと好きで。

やっと決心ついた時やったのにさ」

ファミレスで先に待ってる3人は凄く覚えている

奥の席に大晴のお母さんと大晴の順に座っとって
手前に俺の席を残した親父が1人、俺の方を見て嬉しそうにしとった

小島「まー言わへんくてセーフやったんやけど

まさか家族になるなんて思わへんし」

「健くんは大晴くんの事、今でも好きなの？」

核心を付かれた気がした

今まで触れてこなかった心の内に入ってこられた感じ

小島「分かんない」

必死にそう答えた