空に浮かぶ (ページ31)

今日:8 hit、昨日:19 hit、合計:12,563 hit

友達ページ31

You

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

小島「ごめん、この人たち俺のクラスメート」

『何やってるん？テスト勉強？

なに！健えらいじゃーん！』

「健くん、教え方上手」

なれない空気に少しカタコトになってしまう

『まーじー？健って頭ええん？じゃあ、うちらにも教えてやー』

女の子達がそう聞くと頬ずえを付きながら答えた

小島「えーー」

つまらなそうに真顔で答える健くんに見かねて

次は私に聞いてきた

『ねーねー、うちらも混ざってええー？』

「あっ、うんっ。ええ…」

小島「ごめん。今日は終わり！」

『えーなんでー？』

小島「なんか頭痛いねんなー、熱あるんかも

やからまた今度なー？」

健くんは私の背中を押して図書室を出た

触れられた背中が熱い

でも、具合が悪いって気付かへんかった、

「具合悪いって気づかんかってごめん…」

小島「あー、あれ嘘やから」

嘘？
なんのために、？

小島「ああいう圧かけて来る感じ？断れへんやん。

それにAちゃん、もう俺に聞いてこんくなりそうやし」

私の事考えてくれてたんや、

嬉しいと思った気持ち全部が、次の瞬間には切なくなる

もうこれ以上好きになるのやなのに

恋ってこんなに苦しい思いするもんなん？

それとも、健くんだからなんかなぁ