空に浮かぶ (ページ4)

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お返しページ4

福本

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福本「ほんまにありがとう！
はいっこれ」

「じゃあ私も預かっていたこれ」

福本「ああ！ありがとうございます」

人見知りなんかな全然目合わせてくれへん

福本「でもほんま助かりました！」

「い、いえ」

まーでもいい人で良かった

そうそうおらんで、こんな人

じゃあと言って歩き出すと同じ方向に進み始める彼女

福本「もしかしてこっちですか？」

「あ、はい」

福本「じゃあ一緒に帰りましょ！」

なんて強引に歩き始めた

福本「俺、下の名前大晴って言います」

「A、です」

それから結構話して同い年だということが分かった

Aも友達のお見送りだったから気持ちわかるって言って貸してくれたらしい

ほんまにええ子なんやな

福本「じゃ、俺ここやから」

「…は、はい」

隣やったなんてほんまに近所やん

鍵を取り出して穴に指す

でも俺ばっか話して全然話してくれへんかったな

俺の事苦手なんかなー

「あ、あのー…」

福本「うわ！どうしてん！」

「じ、実は私もここで」

「自分の知らへんうちに住所調べられたんかなとか
ほんまは怖い人やったらどうしようとか考えて怖なってしまって＿」

さっきの人と疑うように早口で話す彼女

を見てると気づいたら笑っていた

福本「あはは！なんや俺嫌われてんかと思ったわ
でも、俺ら同じマンションとかめっちゃ凄いな！」