空に浮かぶ (ページ2)

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金銭ページ2

福本

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やっべー！やっちゃった！財布忘れた！

うわーどうしよ、取りに帰る時間ないよな

周りを見渡すと忙しそうなサラリーマンに混じって

ショートカットのふわふわした女の子がいた

あの子が1番声掛けやすそう

「あのー、」

「は、はい」

福「こんなお願いほんまどうかと思うんですけど、
今日遠くに行ってまう友達おって、どうしても見送りたくて必ず返すんでお金貸してくれませんか！？」

「分かりました。」

直ぐにお財布から1000円を取り出して俺に差し出してくれた。

ほんまに貸してくれる人おんねや

「ほんまありがとうございます！明日にでも返すんで、この時間また来てくれませんか？」

「わ、分かりました。」

「あ、電話番号教えて貰えませんか？」

「えーっとあのその、」

うわー初対面やのに聞くとかおかしいか

しくったもう！

福「じゃあ、これあげます」

「え？」

福「高価ってわけやないけど、大切にしてるもんなので。やから絶対明日も来ます。」

「時計ですか？」

福「でも何かあると困るしやっぱり番号…いやあかんな」

「…いいですよ電話番号」

福「ほんま！？良かった」

電話番号を交換し、携帯をカバンの中に収めた

福「じゃ！また明日！」

「はい」

俺がブンブンの手を振るとクスッと笑って振り返してくれた