百十二 ページ26
br「唐揚げ見て随分暗い顔してるけど……気にしてる?狩った動物のこと」
図星を突かれ、返事を出来ずにいると「やっぱそうかぁ。そうだよねぇ」と納得した様子を見せる
br「確かに鶏にも命があった。けど、鶏達のおかげで僕らは生かされてる。残酷だと思う?」
「…違うんですか?」
br「ううん。残酷だよ。残酷で、理不尽。でも、僕達人間はこれが残酷なことだと気付いていながらも未だに動物達の肉を食べてる。
だって、食べなきゃ生きてけないんだから。仕方ないよ。僕達は肉食動物。そういう動物なんだ」
そういう、動物。
自分より弱いものを殺し肉を食し、生きていく、動物。
br「…だから僕達を生かさせてくれる動物達に感謝して、いただきます。だよ」
broooockさんが自身の胸の前で手を合わせる。
あぁ。私は我儘な人間だな。
自ら死にたいと願ったくせに当たり前のように命を食して今日も生きている。
生きたかった鶏は死んで、死にたい私は今日も生きて。
あぁ、ごめんね。ごめんね、動物達。
「ありがとう、いただきます。」
涙を流しながら小さく呟いた。
その様子をbroooockさんが微笑んで見つめていた。
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カルネチカ - クエン酸飲料さん» ありがとうございます!!なんとお優しいお言葉…っ!!頑張ります! (2020年6月22日 22時) (レス) id: 1cd7b0c2f0 (このIDを非表示/違反報告)
クエン酸飲料 - きゃー!!続編おめでとうございます!!のんびりでいいんで更新頑張ってください!!! (2020年6月22日 21時) (レス) id: 9d53358d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルネチカ | 作成日時:2020年6月22日 18時