百九 ページ23
na「耳の良い動物は足音を聞くとすぐに逃げてくからできるだけ足音立てないように____」
Nakamuさんの指導のもと、兎を狩ろうとしてみる。
が、やはりダミーとは違い動く標的というのはやはり難しい。
なんど弓を射っても一向に当たる気配がない
na「標的の進む方向の先に射つ。兎は足が速いからわりと先でもいいかもしんない。」
あ、これ前にも聞いたな…
彼らの暗殺が全然上手くいかなくて…彼ら自身にアドバイスされちゃって…
ふと、私の三歩先で「手本見せるから見とけよー」と私に背を向け弓を構えているNakamuさんを見る。
弓を構えて、矢先をNakamuさんの後頭部に向ける。
このまま弓を放てば、私の望みに一歩近づく。大きな、一歩。
________なのに。
「(どうして…射てないんだろう。)」
きっと、最初の頃なら構わず射っていたのに。
もうあと少しで彼を殺せるのに。
「なんで…」
そう小さくつぶやき、弓を下ろす。
Nakamuさんはその声に気づきこちらを振り返る。
もう少しで殺されていたかもしれない人間に、爽やかな笑顔で「A?どうした?」を問いかけるNakamuさん。
少しでも殺そうと思い矢を向けてしまった罪悪感で押し潰されそうだ。
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カルネチカ - クエン酸飲料さん» ありがとうございます!!なんとお優しいお言葉…っ!!頑張ります! (2020年6月22日 22時) (レス) id: 1cd7b0c2f0 (このIDを非表示/違反報告)
クエン酸飲料 - きゃー!!続編おめでとうございます!!のんびりでいいんで更新頑張ってください!!! (2020年6月22日 21時) (レス) id: 9d53358d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルネチカ | 作成日時:2020年6月22日 18時