七十九 ページ39
目の前に広がるのはいつの日かの真っ白な空間。
…どこだ、ここ。ここに来る前のことを…思い出してみよう。
お風呂に入って…やり方を覚えたからドライヤーで髪乾かして…
Nakamuさんとシャークんさんがいつも通り喧嘩してたのを横目に部屋に戻って…
まだ必要最低限の家具しかない部屋のベッドで寝たんだっけ…
なのになんでこんなとこに…前回同様…夢…？
「！」
真っ白の空間にぽつんと立っていたのは…あの時殺したはずの、両親
女「私達を殺した、あなたが憎い。でもね、私達が悪かったって、分かってたの」
母親が掠れた声でそう言った。
男「お前には、死んでも償いきれないほどの迷惑をかけたよ。こんな親で_________ごめんな」
父親が一粒の涙を流した。
女「信じてもらわなくても構わない。…私達は貴女を__愛してる」
母親はふわりと笑い、私の頬を撫でた。
その手は…体温を感じられなかった。
果たして夢だからなのか、死んでいるからか。
大嫌いなはずだった。だから殺したはずだった。
なのに何故だろう？
今…両親との別れに悲しみを抱いている。
もしかしたらこの両親は、私が創り出した理想の両親かもしれない
それとも…本当に両親は私のことを愛してくれていたのだろうか
ただ…
「私も…私も、愛してる」
今目の前にいる憎いはずの両親が、愛おしい。
女「あら、あんなに酷いことをしたのにそんなこと言ってくれるの？…優しいのね、」
男「お前を普通に愛せなかったことを後悔するよ。…あのお友達、いい子達だね。大切にしなさい」
「うん…っうん！！」
真っ白の空間で、三人で涙を流し笑い合った。
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カルネチカ - すず〜さん» ありがとうございます！！ (2020年6月19日 21時) (
レス) id: 1cd7b0c2f0 (このIDを非表示/違反報告)
すず〜(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください！ (2020年6月19日 7時) (レス) id: 550fcf760a (このIDを非表示/違反報告)
カルネチカ - 瑠璃色の苺さん» ありがとうございます！！お気に召して頂けて嬉しい限りです(白目) (2020年6月12日 23時) (レス) id: 1cd7b0c2f0 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の苺 - 続編おめでとです!この作品読むと色々と尊すぎて心臓が止、まr… これからも応援します!(生き返った) (2020年6月12日 22時) (レス) id: d36e3327bc (このIDを非表示/違反報告)
カルネチカ - るーさん» ありがとうございます！！上手く書けてたようで良かったです…！笑 (2020年6月12日 21時) (レス) id: 1cd7b0c2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カルネチカ | 作成日時：2020年6月11日 19時
