すとぷりBL短編集！（リクエスト制）

〈ころりーぬ〉甘えたかった ページ29

☆そらまめ☆さんリクエストのころりーぬです！どうぞ！
ーーーーーー
〜莉犬〜

俺はなんで甘えられないんだぁぁぁ！！

俺は一人苦悩していた。

ついさっき、ころちゃんが優しく手を握ってくれたのに、俺はどうしても恥ずかしくなって手を離して逃げてきてしまった。

甘えたいのに、恥ずかしい…。

むぅぅぅぅぅ。

てれれてれれてれれれん♪ (ライン電話)

「あ、るぅとくん…」

ぴっ

「もしもーし」

『もしもーし？莉犬大丈夫？』

「へ？」

『ころちゃんがテンション低かったから莉犬もなんかあるかなーって』

「……」

…るぅとくんに相談したら、なんとかなるかな…？

「あのね…」

俺はるぅとくんに自分の状況を説明した。と、るぅとくんは。

『ころちゃんは寂しがってるよ？』

それだけを告げた。

『じゃあねー』

「あ、うん…じゃあね」

テロン

「ころちゃんは寂しがってる…」

そっか。俺がこんなに好きなこと、伝わってないかも。

そしたら俺の気持ちはころちゃんに伝わらないし、ころちゃんの気持ちもわからない。

やっぱり恥ずかしいけど…でもたまには、

ちょっとだけ、

ほんのちょっぴり、

甘えるのもいいかも。


急いでころちゃんに電話する。

「も、もしもーし」

『もしもし？何？急に帰っちゃったし。大丈夫？』

「あ、あのさ…えっと…その…」

『はぁ？早くして？眠いんだけど』

「ころちゃん…俺…」


「ころちゃんのこと大好き、だよ…！」


『……』

電話越しに絶句した (であろう)ころちゃん。

そりゃそうだ。今まで恥ずかしすぎて一言も言ってなかったから。

「じゃ、じゃあもう、切るよっっ」

なんか結局後から恥ずかしくなって、急いで切ろうとすると。

『莉犬くん…ありがとう』

ボソッと、ほんとに小さい小さい声でそう呟いたのが聞こえて、

今度からは、たまには、甘えちゃっても…いいかな。

〈さとじぇる〉俺とだろ！！※閲覧注意→←〈さところ〉ドッキリ

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